リトルリーグ肩|上腕骨近位骨端線離開

リトルリーグ肩
こどもの野球肩は大人の野球肩と異なり,上腕骨の成長軟骨での障害が多く認められます.

成長軟骨に過大な力が加わると骨折するのですが,成長線の部分の骨折なのでレントゲンでは判別できません.診断は圧痛点や可動域などの診察による臨床所見で判断します.

画像は明らかに骨折していた野球少年の肩のレントゲン画像です.初診時(左)よく見るとすでに骨の隆起が見られますが,3週後のレントゲンでははっきりと仮骨が形成されています.これでひとまずは治った状態としていいのですが,原因となる投球フォームや練習頻度などを修正しないと同じことの繰り返しになってしまうので要注意です.

ここまで明らかに成長軟骨の部分で骨折していると,骨端線の部分で成長することができなくなり,将来的に骨の変形や上肢長の左右差が出たりする可能性があります.

骨端線損傷|成長期の骨折|春スキー

大腿骨遠位骨端線損傷来週は3月.一時の寒さも緩み,肩に力を入れなくても外を歩けるようになってきました.

今回の患者さんは8才の男の子.人生初めてのスキー.リフトを降りてスキーをはかせてもらい,雪面に立った瞬間滑り出し,猛スピードで転倒!一回も曲がることなく診療所で応急処置をしてそのままUターンで当院受診.

圧痛点は右上の大腿骨にある骨端線という場所に一致して認め,成長期の骨に見られる成長線の骨折が疑われました.

しかし骨端線の上の黒い影も病的骨折の疑いがあり,がんセンターに問い合わせ,成長期の正常変化だろうということで,診断は大腿遠位骨端線損傷としました.悪性には見えないもののがんセンターに紹介されたということだけで非常に心配させてしまいました.

毎日診察しているので患者さんからタイムリーにスキー情報を聞けるのですが,関東北部や東北の蔵王までももう雪は緩んでいるとのことです.雪が重くなるとケガも増えるので,くれぐれも注意してください.

スキーのハイシーズンもそろそろ終わり.

寂しい気もしますが,心には別の春風が吹いていることと思います.

WBI指数|ランニング時の股関節痛

Running Style (ランニング・スタイル) 2013年 10月号 [雑誌]

 雑誌企画で12月のホノルルマラソンにむけて,フルマラソンに初挑戦する,ランニングスタイルホノルル部員の一人が股関節痛のため当院でメディカルチェックを行いました. Running Style (ランニング・スタイル) 2013年 10月号にその詳細が紹介されています.

 外傷歴などがないのに,股関節が痛くなりランニングを続けられない場合,多くは筋力不足が一因となっています. 

 この部員の場合もレントゲンやMRI検査では異常は認められず,大腿四頭筋の筋力をコンビットという下肢筋力測定専用機器で測ってみると筋力不足が明らかとなりました.

 どの程度の運動が可能か判断する指標として,この大腿四頭筋筋力を体重で割ったWBI指数 (千葉県勝浦市の国際武道大 黄川先生が考案)というものを用いていますが,この方の場合はランニングに必要な0.7を下回り,ジョギングが許可できる程度の筋力しかありませんでした.

 WBI指数をみるには専用の機械が必要ですが,簡易的な判断方法として片足で何cmの台から立ち上がれるか見る方法もあります.

高さ40cmの台に座り,両手を組んだまま反動をつけずに片足で立ちあがれれば,ジョギングが可能なWBI 0.6相当.

30cmの台から立ち上がれればランニング許可.WBI=0.7

20cmの台から立ち上がれればジャンプ.WBI=0.9

10cmの台から片足で立ち上がれれば競技復帰.WBI=1.0

 主に下肢の手術後の運動許可の目安として使っていますが,けがの予防のためにもどの程度の筋力があるのか,知っておく必要があります.

 さらに政府がメタボの次に広めようとしているロコモティブシンドロームにも立ち上がりテストが有用です.お年寄りの方は20cmの台から両足で手を使わずに反動をつけずに立ち上がれなければ通常歩行が困難となる黄色信号といえます.

 皆さんも立ち上がりテストtryしてみてください.

 

肩腱板損傷;インナーマッスルの筋萎縮

今日は筋萎縮の話.

最近足がつりやすいとのことで来院された患者さん.通常は神経系の異常でつりやすくなるので、腱反射などの所見を診るも正常範囲.足くびがうまく動かせず,アキレス腱が断裂していた.よく話を聞いてみると半年以上前に受傷していた.痛みがないので普通に生活していたが,アキレス腱が付着しているヒラメ筋が異常に頑張っていたため、仮性肥大を起こし,異常につりやすくなるものと思われた.

このケースのように筋肥大を起こす場合もあるが、通常は腱が断裂するとその筋肉は動かなくなるため、筋線維の体積が減少し、筋肉は細くなるだけである.

肩の腱板損傷でインナーマッスルが動かなくなると,右MRIのように筋肉が委縮する(黄矢印;筋肉の間に白いスペースができてしまう)だけでなく、脂肪変性を起こしてしまい、回復に長期間を要する.腱板断裂の患者さんのMRIを注意して見ていると結構脂肪変性が多く認められる.

通常の大腿四頭筋などアウターマッスルが筋萎縮を起こしても足が細くなるだけで,脂肪にはならないので,インナーマッスルだけが脂肪変性を起こすとの仮説を立ててみたが,私の腹筋はアウターマッスルにもかかわらず,脂肪変性を起こしているようだ.

ロンドン五輪 歴史的記録

男子柔道 初の金メダルなしで始まったロンドン五輪.

個人総合の金よりも、悔しさの残った男子体操団体銀

テニスでは錦織圭が88年ぶりの歴史的快挙となるベスト8進出

フェンシング男子団体 銀メダル

卓球女子団体 初のメダルは銀メダル

競泳「金」はなかったが、競泳日本チーム一丸となりメダル総数11個は戦後最多

なでしこジャパンは初の決勝進出で銀以上

女子バレー 準々決勝で中国にオリンピック初勝利で,24年ぶりの4強入りを

サッカー男子 44年ぶりの銅メダルなるか,3位決定戦は日本時間11日午前3時45分)から

まだまだ寝不足の日々が続きますが,体力低下も熱中症になりやすくなるのでご注意を.