7 腰痛外来

稲毛整形外科 では、腰痛の原因となる様々な疾患に対して、最新の診断・治療を行っています。当院の腰痛外来 では、まずは丁寧な問診と検査を行い、腰痛のタイプや程度を把握します。その上で、必要に応じてレントゲンやMRIなどの画像診断を行い、腰痛の原因を特定します。

腰痛の原因には、筋肉や靭帯の炎症や損傷、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの神経圧迫、骨粗しょう症や骨折などの骨の変形などがあります。当院では、それぞれの原因に応じて、最適な治療法を提案します。

治療法には、薬物療法や物理療法、ブロック注射や神経根ブロックなどの注射療法、手術などがあります。当院では、保存的な治療を優先し、個々の症状に合わせた運動器リハビリテーションを行います。リハビリでは、腰部の筋力や柔軟性を高める運動やストレッチを指導します。また、日常生活での姿勢や動作の注意点や予防法も教えます。リハビリは、腰痛の再発を防ぎ、健康な生活を取り戻すために必要なプログラムです。

手術が必要な場合は、脊髄脊椎専門医のいる千葉大学関連病院を紹介させていただきます。当院の腰痛外来 では、腰痛の改善だけでなく、再発予防や生活指導も行っています。腰痛にお悩みの方は、ぜひ稲毛整形外科 の腰痛外来 にご相談ください。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは、腰の骨の間にある椎間板というクッションが破れて、その中のゼリー状の物質が飛び出す病気です。このゼリー状の物質が神経を圧迫すると、腰痛や下肢のしびれなどの症状が起こります。腰椎椎間板ヘルニアは、加齢や重いものを持ち上げるなどの原因で発生することが多く、男性に多いとされています。

椎間板ヘルニアは吸収される?

椎間板ヘルニアは腰痛や下肢痛などの症状を引き起こすことがありますが、多くの場合は何もしなくても発症から数か月で吸収されて症状が改善します。特に、髄核が後縦靭帯という組織を突き破っている場合は、免疫細胞によって髄核が分解されやすいため、吸収される確率が高くなります。

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症とは、腰椎の骨や靭帯が変形して、脊髄や神経根を圧迫する病気です。主な症状は、歩くと足がしびれたり痛んだりすることで、休むと改善することです。これを「間欠性跛行」と呼びます。自転車はいくらでも乗れるが歩くと痛くなる人は腰部脊柱管狭窄症が疑われます。

腰椎分離症

腰椎分離症とは、腰椎の一部が正常な位置からずれてしまう病気です。腰椎分離症は、先天的な要因や外傷、過度な運動などが原因で起こります。腰椎分離症の症状は、腰痛や下肢のしびれ、歩行障害などです。

腰椎すべり症

腰椎すべり症とは、腰椎の骨が前方にずれる病気です。腰椎は背骨の一部で、腰の部分にあります。腰椎すべり症は、加齢や外傷、過度な運動などによって起こることがあります。腰椎すべり症の症状は、腰痛や足のしびれ、歩行困難などです。

ぎっくり腰

ぎっくり腰とは、急に腰に激しい痛みが走る状態のことで、医学的には急性腰痛症と呼ばれます。ぎっくり腰の原因は、腰の筋肉や関節、椎間板などの損傷や炎症によるものが多く、前かがみの姿勢や物を持ち上げる動作などで起こりやすいです。ぎっくり腰の症状は、腰が動かせなくなったり、歩行や寝返りが困難になったりするほど強い痛みがあります。

ぎっくり腰の取材記事が日本経済新聞に掲載されました.

急性腰痛診療のレッドフラッグ

ぎっくり腰(急性腰痛症)の中で整形外科を受診しなくてはならない目安として腰痛診療のレッドフラッグが,参考になります.

腰椎圧迫骨折

腰椎圧迫骨折とは、腰の骨が強い衝撃や圧力によってひび割れたり、つぶれたりする状態です。腰椎圧迫骨折は、高齢者や骨粗しょう症の方に多く見られますが、交通事故やスポーツなどで若い人にも起こる可能性があります。

筋膜性腰痛症

筋膜性腰痛症とは、腰の筋肉や筋膜に炎症や緊張が起こることで引き起こされる腰痛の一種です。筋膜は筋肉を包む薄い組織で、過度な運動や姿勢の悪さなどによって傷ついたり、硬くなったりすると、筋肉の動きを妨げて痛みを引き起こします。

腰椎椎間関節症

腰椎椎間関節症は、加齢や過度な負荷、急性の傷害などが原因で発症することが多く、下部腰椎(L4/L5/S1)で好発します 。腰部を後ろに反る動作や左右にひねる動作で痛みが増悪することが特徴で、朝起きてすぐのこわばり感や、臀部や太ももの関連痛も現れることがあります 。

仙腸関節炎

仙腸関節炎の症状は、腰やお尻、足の付け根や太ももなどに痛みやしびれが生じることが多く、長時間座ったり前かがみになったりすると悪化します。仙腸関節炎の原因には、感染症や外傷、関節リウマチや強直性脊椎炎などの膠原病、妊娠や出産などがあります。

鼡径部痛・スポーツへルニア

鼡径部痛は、鼡径部(太ももと腹部の境界)に痛みや違和感を感じる状態です。鼡径部痛の原因はさまざまですが、スポーツへルニアと呼ばれるものがあります。スポーツへルニアとは、鼡径部の筋肉や靭帯が損傷し、内臓が腹壁を突き破ることはないものの、鼡径管に圧力がかかることで痛みが生じる症状です。スポーツへルニアは、走ったりジャンプしたりするような激しい運動をする人に多く見られます。

腰痛対策・予防

腰痛は、日常生活や仕事に影響を与える厄介な症状です。腰痛の原因はさまざまですが、筋肉や関節の炎症、姿勢の悪さ、ストレスなどが挙げられます。腰痛を予防するためには、以下のことに注意しましょう。

・適度な運動をして筋力や柔軟性を保つ
・重いものを持つときは腰に負担をかけないようにする
・長時間同じ姿勢でいないように休憩をとる
・ストレッチやマッサージで筋肉のコリをほぐす
・ストレスを溜めないようにリラックスする

腰痛対策は、日々の生活習慣の改善が大切です。腰痛がひどくなる前に、早めに対処しましょう。

腰痛をおこす病気・スポーツ障害

急性腰痛症(ぎっくり腰)・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症・脊柱側わん症・脊椎過敏症・変形性脊椎症・腰椎椎間板障害・筋膜性腰痛症・脊椎すべり症(腰椎すべり症)・椎間関節症・脊椎圧迫骨折・シュモール結節・脊椎カリエス・脊椎脊髄腫瘍馬尾腫瘍・骨粗鬆症・腹部大動脈瘤・腎泌尿器疾患・婦人科疾患・その他
腰痛を起こす病気は多科にわたります.腰痛以外の症状がある場合は,これらの病気を疑う必要もあります.

腰痛コルセット(腰部骨盤固定帯ベルト)

稲毛整形外科では腰痛を軽減する骨盤を固定する簡易コルセット(腰部固定帯)を処方しております.腰痛簡易コルセットは腰部固定帯加算(180点)として健康保険が使えます.腰痛でお悩みの方はまずこれをつけてみることをお勧めしております.
すべり症や分離症,骨粗鬆症による腰椎圧迫骨折などで,より確実な固定が必要な患者さんは個々の体型にあわせた腰椎軟性コルセットも作れます(毎週火曜日午後).健康保険がコルセット,各種装具にも適用されます.(療養費払いとなります.)
スポーツに適した幅の狭い骨盤ベルト他,各種医療用,スポーツ用コルセットをお選びいただけます.(カタログ取り寄せのなかには保険適用されないものもあります.)

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