腰椎分離症

腰椎分離症

腰椎分離症の診断と治療

腰椎分離症は疲労骨折!腰椎椎間板ヘルニア・腰椎分離症はスポーツ禁止?

腰椎分離症の症状

運動時腰痛・背部痛.時として骨盤周辺までの痛み.安静で軽快するが運動すると再発しやすい.

腰椎分離症の原因と病態

腰椎分離症は,成長期の過度な運動により起こす疲労骨折の一つと考えられています.腰で疲労骨折を起こす場所は腰椎の後方部分(右図黄矢印),椎間板の反対側で椎弓という部分.
椎弓は上に凸の薄い板状の骨で,腰をひねったりそらせたりする繰り返しのストレスで疲労骨折を起こします.初期はレントゲンでもわかりませんが,注意して経過を見ているとほとんどの場合,椎弓の下側,くぼんでいる方から割れてきます.これは椎弓全体が引き伸ばされる力により下側からヒビが入るためと考えられ,野球で右打ちの場合,左側に牽引力がかかり,分離症をおこします.野球のピッチングやテニス,バトミントンなどのラケットスボーツでも多くは左側が分離しています.

腰椎分離症の診断と治療

若年者で,シビレなどの神経にかかわる症状がなく,運動時や背屈時の(ひどくなると同一姿勢の保持困難)腰痛であればこの病気を疑います,ごく初期ではレントゲン上ではわからないことも多くみられますが,丁寧な問診と触診でこの病気が疑われれば,まず痛みを誘発する運動を控えて経過を見ていきます.
疲労骨折が進行するとレントゲンでも,犬の首輪サイン(スコッチテリアサイン)として分離部が容易に判定できます(上図矢印).マウスのカーソルをレントゲンに合わせると第3腰椎部に犬の姿が浮かぶようにしてありますので,第5腰椎の犬の首部分と比べてみてください.
しかし,レントゲンでわかるぐらい進行すると分離症初期とはいえず,長期間のコルセット固定と運動禁止が必要となります.特に成長期を過ぎると骨癒合は期待できず,初期にMRIなどで椎間板の状態も検査して治療方針を決定します.当院では痛みの範囲内でリハビリ,筋トレなどを積極的に行っています.(稲毛整形外科 南出)

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