8 膝スポーツ外来

雑誌ランニングスタイルの監修をしました

稲毛整形外科 の膝スポーツ外来では,自院MRIを用いて膝関節の詳細な画像診断を行い,損傷の程度とスポーツや日常生活の活動度を総合的に判断し,治療法の選択と予後を説明しています.治療法には,保存療法,内視鏡手術,人工関節置換術などがあります.保存療法では,安静,冷却,固定,投薬,理学療法などを行います.

稲毛整形外科 の膝スポーツ外来では,治療だけでなく予防やリハビリテーションにも力を入れています.膝関節の負荷を減らすためには,適切な体重管理,筋力トレーニング,ストレッチング,フォーム改善などが重要です.また,膝関節を保護するためには,医師や技師装具士が個々の体型や損傷部位に合わせた膝装具(サポーター)を作成します.

手術が必要な患者様は千葉大学膝スポーツグループ出身のスポーツドクターが在籍する千葉大学整形外科関連病院に紹介させていただいております。

稲毛整形外科 の膝スポーツ外来は,あらゆる年代や競技レベルの患者さんに対応しています.スポーツ復帰だけでなく日常生活の質の向上も目指しています.膝関節にお悩みの方はぜひご相談ください.

変形性膝関節症

変形性関節症というと老化現象と考えがちですが,前十字靭帯損傷や内側半月板損傷の診断や適切な治療を受けていなかったアスリートにも多く見られます.

  •  変形性膝関節症
  •  膝関節水腫

膝靭帯損傷

膝をひねったけど,レントゲンで異常なしといわれて一安心? 靭帯・半月板はレントゲンで写りません.膝専門医の診断が必要です.

膝半月板損傷

大腿骨と下腿骨の間にある半月板は,常に機械的ストレスを受けており,損傷されやすい組織です.半月板も靭帯同様,血行に乏しいため,一旦損傷すると自然治癒しにくく,歩行時の痛みの原因となり,放置すると変形性関節症を引き起こします.

骨軟骨損傷

関節の動きを滑らかにする軟骨は,弾力に富む組織ですが,大きな外力や,度重なる負荷により,損傷されます.軟骨は再生能力が弱く,再生した軟骨は生来の軟骨と異なり,硬くもろいので,膝の痛みが残りやすく,受傷早期の確実な診断と治療が重要です..

 膝蓋骨脱臼

膝蓋骨が脱臼すると,癖になりやすく,スポーツ時の障害となるばかりでなく,階段の下りの不安感が日常生活にも支障をきたします.はずれたことに気がつかないことも多く,膝前方の痛みが続きます.

膝前方の痛み(Anterior Knee Pain)

膝前方の痛みはAnterior Knee Painと呼ばれ,太ももの大腿四頭筋から膝蓋骨,膝蓋腱にかけての膝伸展機構と呼ばれる部分の障害が主な原因です.

膝ランニング障害 その他

日常生活では支障ないものの,ランニングをはじめとするスポーツ全体で問題となるのが,ランナー膝と呼ばれる腸脛靭帯炎に代表される膝関節周辺の障害です.

子どもの膝痛

日常診療でよく見かける子どもの膝痛.成長痛と診断されているものが多く見られますが,成長痛以外にもさまざまな原因があり,腰や股関節が原因で起こる膝痛も…

膝サポーター

膝外来では膝関節を固定,保温する簡易サポーターは随時処方しております.
膝靭帯・半月板損傷では,損傷部位に応じて保護すべき外力の方向があるので,スポーツドクターの診察を受けてから,技師装具士が個々の体型,損傷部位にあわせた膝装具(膝サポーター)を作成します(毎週火曜日午後).健康保険は治療用装具,サポーターに適用されます.(療養費払いとなります.)

  • 前・後十字靭帯損傷→前後の外力による膝不安定性を抑える
  • 内・外側副靭帯損傷→左右の外力による膝不安定性を抑える
  • 内・外側半月板損傷→膝の回旋による疼痛を抑える

筋力低下をもたらすサポーターの常時着用は勧めておりませんが,進学,仕事などの事情で手術まで期間が開いてしまう方や再受傷で保存療法を勧められた方などでスポーツ時不安定感のある方はご相談ください.
コンタクトスポーツに適した金具のついていない膝サポーター他,各種医療用,スポーツ用サポーターをお選びいただけます.(カタログ取り寄せのサポーターは一部を除き保険適用されません.)

膝スポーツ外来リンク