スポーツ外傷・障害の診断と治療
スポーツ整形外科総論;スポーツ外傷・障害の診断と治療のパートを更新しました.
靱帯損傷のページでは靱帯と腱の違いや,靱帯が伸びるということはどういうことか,簡単に説明してみました.
肉離れ・筋挫傷
スポーツ外傷における肉離れ・筋挫傷はめずらしいものではありません.
アキレス腱が切れるとさすがに受傷時の衝撃感や歩行時の運動障害により,整形外科を受診するケースが増えますが,ふくらはぎの肉離れ程度ではよほど痛くないと受診しないのが実情といえます.
大腿(太もも)の肉離れは再発傾向が強く,致命傷となることも少なくないので,完全に筋肉を治癒・再生させることが必要です.
しかし,肉離れは骨折や靱帯損傷と異なり,身近な外傷であることに加え,早く治す事が難しく,治すのは自分自身という自覚を持って,治療にあたってもらうことが必要です.
稲毛整形外科では重傷度に応じて,適宜,超音波検査(エコー)やMRI検査を行い,適切な治療期間とリハビリメニューを設定しています.
スポーツ整形外科総論;スポーツ外傷・障害の診断と治療のパートを更新しました.スポーツ外傷(靱帯損傷)のページだけは時間切れになってしまい,後日更新とさせていただきます.
北京五輪
中国は北京五輪では「金」51個と,参加した国と地域の中でトップ.
中国メダル総数は100個となり,人類学的同胞が可能性を示してくれました.
日本も強豪国の失格などラッキーな面もありましたが,陸上400mリレーで銅と大健闘.
バトンを無事渡し終えた各選手の笑顔が印象的でした.
テレビ観戦の傍ら,ホームページに稲毛整形外科掲示板と,
1日10通あまりくるスパムメール対策のため,お問い合わせフォームを設置しました.
掲示板もどう荒らされるのかと,戦戦恐恐としてますが,とりあえず,
各ページからリンクしてありますのでご覧ください.
北京五輪女子マラソン野口みずき
アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずき(30)が左大腿(だいたい)二頭筋の肉離れ及び左半腱(けん)様筋の損傷(左太もも肉離れ)のため、同種目史上初の2連覇を目指していた北京五輪を欠場する。
野口は七月上旬からスイス・サンモリッツで高地合宿を行っていたが、7/25に臀部下(坐骨結節)に痛みを訴え、痛みが取れないため日程を短縮して今月四日に帰国。京都の病院で磁気共鳴画像装置(MRI)検査を2度受け、左太ももと脚の付け根付近の筋肉を損傷していることが分かった。(野口が五輪欠場 左太もも肉離れで断念)
短距離選手に多く見られる大腿後面部(ハムストリングス)の肉離れは,大腿前面の大腿四頭筋や下腿後面の肉離れに比べ,長期化しやすく,再発傾向も多く,アスリートにとっては最も致命的なスポーツ障害です。
ハムストリングス(大腿二頭筋)の肉離れはハムストリングスの柔軟性の欠如、拮抗筋である大腿四頭筋との筋力アンバランスが素因となります。ストライドが大きいと大きな負荷がかかるため,短距離選手に限らず,ストライド走法で踵着地のマラソンランナーは肉離れを起こしやすいといえます。
高地トレーニングは心肺機能を高めることができますが,骨筋肉にも過大な負荷をかけます.加えてクロスカントリーのような走りをすると大腿四頭筋とハムストリングの筋バランスが崩れ,坐骨結節の疲労骨折や肉離れを起こし易くなると考えられます.