ランニングによる疲労骨折について

ランニングは健康に良い運動ですが、やりすぎると足の骨にダメージを与える可能性があります。ランニングによる疲労骨折とは、同じ部位に小さな力が繰り返し加わることで、骨に亀裂が入ったり、折れてしまったりする状態です。ランニングでの疲労骨折は、主に脛骨(すねの骨)、中足骨(足の甲の骨)、腓骨(すねの外側の骨)などに起こりやすいです。

疲労骨折の原因は、過度のトレーニング、不適切なシューズやフォーム、栄養不足やホルモンバランスの乱れなどが挙げられます。疲労骨折の症状は、運動時や圧迫時に痛みを感じることが多く、患部が腫れたり硬くなったりする場合もあります。疲労骨折はレントゲン検査やMRI検査などで診断されます。

疲労骨折の治療法は、原則として安静にすることです。原因となった運動を中止し、患部に負担をかけないようにします。必要に応じて松葉杖やギプス固定などを行います。また、栄養バランスの良い食事やサプリメントを摂ることも大切です。完治までには数週間から数ヶ月かかる場合があります。

疲労骨折を予防するためには、以下のことに注意しましょう。

・トレーニング量や強度を徐々に増やす
・シューズや靴下を足に合わせて選ぶ
・ランニングフォームを正しくする
・地面が硬すぎない場所で走る
・ストレッチや筋トレで筋力や柔軟性を高める
・カルシウムやタンパク質などの骨を強くする栄養素を摂る
・女性ホルモンのバランスを整える

ランニングは楽しく健康的な運動ですが、無理をしないようにしましょう。自分の体調やレベルに合わせてトレーニングを行い、疲労骨折を予防しましょう。

カタール・サッカーワールドカップ2022

 サッカーのワールドカップカタール大会は、11月20日から12月18日までの29日間にわたって開催された。日本代表は7大会連続7回目の出場となり、初のベスト8を目指した。しかし、決勝トーナメント1回戦でクロアチアにPK戦の末に敗れ、4度目の挑戦も叶わなかった。今回の大会で日本はどんな戦いぶりを見せたのか、その成績を総括する。

 まず、グループステージでは、優勝経験国のドイツとスペイン、そしてコスタリカと同じE組に入った。このグループは「死の組」と呼ばれるほどの難敵が揃っていたが、日本は2度の逆転勝利で見事に首位通過を果たした。初戦のドイツ戦では、前半に先制されたものの、後半に堂安律と浅野拓磨が立て続けにゴールを奪い、2-1で勝利した。第2戦のコスタリカ戦では、低調なパフォーマンスに終始し、終盤に失点して0-1で敗れた。最終戦のスペイン戦では、前半に先制されたが、後半立ち上がりに堂安と田中碧がゴールを決めて2-1で逆転勝ちした。この結果、日本はグループステージを2勝1敗で終え、得失点差でドイツとスペインを上回ってグループ首位となった。

 次に、決勝トーナメントでは、前回大会準優勝のクロアチアと対戦した。この試合は一進一退の攻防が続き、前半に前田大然が先制ゴールを決めたが、後半にペリシッチに同点ゴールを許した。延長戦でも決着がつかず、PK戦に突入した。しかし、PK戦では南野拓実と三笘薫が外し、吉田麻也も止められて1-3で敗れた。日本はベスト8入りにあと一歩及ばず、悔しい涙を飲んだ。

 今回の大会で日本は過去最高に並ぶ9位となった。グループステージではドイツとスペインという強豪相手に逆転勝ちするなど、世界と互角に渡り合う力を見せた。しかし、決勝トーナメントではPK戦で敗れるという苦い経験をした。今後はPK戦でも勝てるような精神力や技術力を身につける必要があるだろう。

帯状疱疹による坐骨神経痛について|稲毛整形外科

坐骨神経痛と帯状疱疹について

坐骨神経痛とは、腰から足にかけて走る坐骨神経が圧迫や炎症などによって刺激されることで起こる痛みのことです。坐骨神経痛の症状は、腰からお尻、太もも、ふくらはぎ、足の裏にかけて鋭い痛みやしびれ、筋力低下などがあります。坐骨神経痛の原因はさまざまですが、最も多いのは椎間板ヘルニアです。腰の椎間板が飛び出して坐骨神経を圧迫することにより起こることが多い坐骨神経痛ですが、坐骨神経に帯状疱疹のウイルスが住み着いてヘルニアによる坐骨神経痛と同じ症状を起こすことが時としてあります。

帯状疱疹による坐骨神経痛は水ぶくれが痛みの部位に一致して出ることですぐにわかるのですが、皮膚症状が出るまでに1週間近くかかることが多く、当院でも年に数名、皮疹が出る前に受診され、椎間板ヘルニアと間違えることが時としてあります。

帯状疱疹とは、水ぼうそうにかかったことがある人に起こる感染症の一種です。水ぼうそうにかかった後も、水ぼうそうウイルスは神経節に潜伏しています。免疫力が低下したり、ストレスや加齢などの要因でウイルスが再活性化すると、帯状疱疹が発生します。帯状疱疹の特徴は、ウイルスが住み着いた神経の支配領域に沿って赤い発疹や水ぶくれができることです。これらの発疹や水ぶくれは非常にかゆみや痛みを伴います。

帯状疱疹による坐骨神経痛について

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる皮膚の感染症です。このウイルスは、水ぼうそうにかかった後も神経に潜伏し、免疫力が低下したときに再活性化して帯状疱疹を発症します。帯状疱疹は、主に胸から背中にかけての片側の皮膚に赤い発疹や水ぶくれができ、強い痛みを伴います。通常は数週間で治癒しますが、一部の人では、発疹が治っても神経の痛みが残ることがあります。これを帯状疱疹後神経痛と呼びます。

帯状疱疹後神経痛は、神経障害性の慢性的な痛みであり、通常の鎮痛薬では効果が不十分な場合が多いです。帯状疱疹後神経痛の特徴は、以下のようなものです。

  • 焼けるような、刺すような、ひきつるような、しびれるようななど、さまざまな種類の不快感や痛みがある。
  • 痛みは、帯状疱疹が出た部分に限られることが多いが、場合によっては広がることもある。
  • 痛みは、触れられたり、温度や風などの刺激に反応して増悪することがある。
  • 痛みは、日中や夜間に強くなったり弱くなったりすることがある。
  • 痛みは、数か月から数年にわたって持続することがある。

    帯状疱疹後神経痛の治療には、主に薬物治療と非薬物治療があります。

    薬物治療では、抗ウイルス薬や抗うつ薬、抗てんかん薬などが用いられます。これらの薬は、神経の興奮を抑えて、痛みを和らげる効果があります。しかし、副作用や効果の個人差もあるため、医師の指示に従って適切に服用する必要があります。非薬物治療では、温冷刺激や電気刺激、マッサージや鍼灸などが行われます。これらの方法は、血行を改善したり、神経の伝達を変化させたりして、自然治癒力を高める効果があります。また、リラクゼーションやストレス管理などの心理的なサポートも重要です。

    帯状疱疹後神経痛は、予防することが難しい場合もありますが、早期に帯状疱疹の診断と治療を受けることで、発生率や重症度を低下させることができます。また、高齢者や免疫力の低下した方は、帯状
    疱疹の予防接種を受けることで予防することも可能です。帯状疱疹後神経痛に悩んでいる方は早急に医師に相 談しましょう。