書痙について|稲毛整形外科

書痙とは、文字を書くときに手がふるえたりこわばったりして、書字が困難になる症状です。書痙は、神経症や心身症の一種と考えられる場合もありますが、最近の研究では、脳の運動制御に関係する部位の異常が原因であるという説が有力です。この場合、書痙はジストニアという不随意運動の一種とされます。

書痙は、字を書くことを仕事にしている人や、人前で書くことに緊張する人に多くみられます。特に20代から40代の男性に発症しやすいといわれています。書痙の症状は、手の震えやこわばりだけでなく、声や顔のひきつりなども起こります。また、リラックスしている時でも症状が出る場合もあります。

書痙の治療法は、原因によって異なります。薬物治療や精神療法は、精神的な要因が強い場合に有効ですが、根本的な解決にはなりません。ボツリヌス毒素治療は、筋肉を麻痺させてふるえやこわばりを抑える方法ですが、効果は一時的です。手術治療は、脳内の異常な部位を凝固させて運動制御を正常化する方法ですが、リスクも高いです。

書痙は、脳や神経の専門医である神経内科や脳神経外科で診断や治療を受けることができます。自分で原因や治療法を判断するのではなく、専門医の指示に従うことが大切です。また、日常生活でのストレスや過度な負担を減らすことも、書痙の予防や改善に役立ちます。

整形外科における手のしびれについて|稲毛整形外科

整形外科における手のしびれについて

手のしびれは、様々な原因で起こる症状です。手のしびれが長く続く場合は、整形外科医に相談することが重要です。手のしびれの原因としては、以下のようなものがあります。

  • 手根管症候群:手首を通る正中神経が圧迫されることで、親指から薬指までの手のひら側にしびれが出る病気です。手の使いすぎや女性ホルモンの乱れなどが原因となります。手首を直角に曲げて手の甲をつけた状態でしびれが強まる場合は、手根管症候群の可能性が高まります。
  • 肘部管症候群:肘を通る尺骨神経が圧迫されることで、小指と薬指の半分にしびれが出る病気です。肘の内側に軽くたたくと小指に放散する痛みやしびれを感じる場合は、肘部管症候群の可能性があります。
  • 橈骨神経麻痺:橈骨神経が損傷されることで、手背側にしびれや筋力低下が出る病気です。手首や指が背屈できなくなる場合は、橈骨神経麻痺の可能性があります。
  • 胸郭出口症候群:首や肩の筋肉や骨が圧迫されることで、腕全体にしびれや痛みが出る病気です。腕を上げたり回したりすると症状が悪化する場合は、胸郭出口症候群の可能性があります。
  • 頚椎症性脊髄症・頚椎症性神経根症:首の骨や椎間板の変形などにより、脊髄や神経根が圧迫されることで、腕や手にしびれや筋力低下が出る病気です。両手足にしびれが出たり、前に両腕を伸ばしたときに水平を保てなかったりする場合は、頚椎症性脊髄症・頚椎症性神経根症の可能性があります。
  • 脳梗塞・脳腫瘍:脳の血管や組織に異常があることで、片側の手足や口元などにしびれや麻痺が出る病気です。頭痛や吐き気なども伴う場合は、脳梗塞・脳腫瘍の可能性があります。

以上のように、手のしびれは単純なものから命に関わるものまでさまざまな原因で起こります。自分で判断することなく、専門医にご相談ください。

最後まで読んでください|突き指

新元号が昨日発表され,平成も残りあと1か月となりました.平成元年ごろはインターネットも電話機から電話線を引っこ抜いてモデムにつないでダイヤルアップ接続するのが普通でした.モデム,ダイヤルアップ知らない人のほうが多くなってしまいました.笑

突き指して指が曲がったままで伸びなくなってしまった.力を入れても伸ばせなくなったらどうしますか?
ネットで調べたらマレット変形という状態,原因は指の伸筋腱が伸びたために生じるものと末節骨骨折によるものがある.

つきゆび
つきゆび

どちらにせよ原因が分かって,診断も自分でできたので大したことないと判断して,3か月放置してから来院.自然に治ると思っていたらしく,さすがに変形が治らないので来院されました.

レントゲンでは骨折は認められず,伸筋腱損傷.ただ切れてから1週間ぐらいまではギプス固定や装具療法を開始して二か月ほどすると腱がくっつくのですが,さすがに3か月放置してからだと,元の状態には戻らず,手術的に縫合術が必要になります.

診断がついたところでなぜか自然治癒すると思ったらしく,治療法までしっかりチェックしていればきれいに治っていたはずなので,残念な一例でした.

ネットで簡単に調べられる時代ですが,早合点せずしっかり最後の治療法まで読むこと.さらに複数のサイトでチェックしましょう.少しでもおかしければレントゲンを撮る必要があります.

ちなみにマレット変形では末節骨骨折があれば1か月,骨折がなくて伸筋腱損傷であれば2か月のギプス固定が必要で,治療期間が異なるのでレントゲン撮影は必須です.

腱鞘炎|BS日経モーニング

健康情報Gooday

先日のテレビ取材 明日朝放送予定です

 

放送日の件

放送局:BSジャパン(BS7ch)
番組名:日経モーニングプラス
コーナー名:健康情報Gooday
テーマ:スマートフォン腱鞘炎
放送日:10月27日火曜日
放送時間:7時30分過ぎ頃~(約8分)

腱鞘炎|TV取材

日経モーニングプラス

今日は連休明け.診療終了後 先月に続きTV取材.

撮る画がプロデューサーの頭の中でできていて,手際よく短時間で終了しました.