「個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書」の発行について

 当院では、医療の透明化や患者様への情報提供を積極的に推進していく観点から、平成22年4月1日より、領収証の発行の際に、個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書を無料で発行することと致しました。

 明細書には、使用した薬剤の名称や行われた検査の名称が記載されるものですので、その点、御理解いただき、明細書の発行を希望されない方は、会計窓口にてその旨お申し出下さい。

 明細書発行体制加算は明細書の要不要とは関係なく、体制が整えられている医療機関の再診料に1点が加算されるものです。

 明細書には患者様の大事な個人情報が含まれています。そのまま公共のゴミ箱に捨てることなどないよう、明細書の管理、保管には、十分ご注意願います。

   平成22年4月 稲毛整形外科院長 南出正順

レセコン更新でレセプト(診療報酬請求書)並みの明細書も出せるようになり,上記,院内に掲示させていただきました.というか,

保険医療機関は明細書を無料で発行することが原則,義務化されました.

中には明細書いらないといったのに,明細書加算が加算されていると怒ったりする方もいらっしゃると思いますが,それより,持病を会社に隠して通院されている方などは保管,管理に十分な注意が必要です.

あまり知られたくない病気も明細書を見れば,通院している病院だけでなく,病名も簡単に推定されてしまいます.

整形外科といえど,腰痛などは,公安消防関係,公共交通機関関係,建設関係では腰痛はしっかり治してから出社するように言われるところが多く見られます.

身体の情報はもっとも大事な個人情報のひとつです.明細書をそのまま公共のゴミ箱に捨てることなどないよう、明細書の管理、保管には、十分ご注意願います。

酸素ケーブルがはずれた???┃電子カルテと格闘中

 この2週間は新電子カルテと格闘し、ブログの更新もままならない状態。

 新システム導入に当たっては、トラブル続き.中でも最大のトラブルはLANケーブルの接触不良という、初歩的ミス。

 以前麻酔科研修で、患者さんの麻酔をかけている際、血中の酸素濃度が下がってアラームが鳴ったものの、原因がわからず、指導医をあわてさせたことがあります。酸素の配管が外(さ)れていただけなのですが、麻酔の導入(開始)時は大丈夫だったものが、途中で配管が外れることは想定外。別の指導医が訓練のため、配管をはずしたらしいことをあとで聞かされた。

LANケーブルが外れてたくらいでは、ブログねたにもなりませんね。

電子カルテシステム更新 富士通

 レセプトオンライン請求義務化に伴い,電子カルテシステムをH22年3月1日より富士通の電子カルテシステム HOPE/EGMAIN-CXに更新します.

 月初,保険証の確認,レセプト点検等,事務作業の増大も重なり,お待たせすることがあります.ご理解のほどよろしくお願いいたします.

 電子カルテシステム HOPE/EGMAIN-CX : 富士通

電子カルテシステム 富士通: HOPE/EGMAIN-CX

電子カルテシステム HOPE/EGMAIN-CX : 富士通 新年度から施行されるレセプトオンライン請求義務化にあわせ,開業以来慣れ親しんだ電子カルテシステムProfessional Doctor富士通の電子カルテシステム HOPE/EGMAIN-CXに更新すべく,日夜格闘中です.

 電子カルテを更新する理由は冒頭に述べたとおり,新年度から施行されるレセプトオンライン請求義務化
 10年来使っていた電子カルテシステムProfessional Doctorでもレセプトオンライン請求には対応していますが,Microsoft Accessベースで,かなり煩雑.というか,よほどPCに長けたSEもどきの職員(またはDr)でないと,レセプト返戻処理までこなすのは不可能です.(新電子カルテの富士通の人もMicrosoft Accessでここまでできるのかとびっくりしてました

 ITバブルの真っ最中に決定された”レセプトオンライン請求義務化”.数年前からわかっていたことですが,官公庁が発注したIT関係のシステムが年間数件しか使われていないシステムも許容される中,医療だけは例外のようです.撤回訴訟もみられますが,背に腹は変えられません.

 紙カルテから電子カルテに移行するよりも,PCを二台並列で処理する大変さをしみじみと感じている今日この頃です.
 来月から富士通の電子カルテシステムで運用を始めさせていただきます.ご来院いただく患者様にはご迷惑のかからないようストレス(富士通の電子カルテ?)と戦いながらがんばります.
 電子カルテの新旧比較については,後日,落ち着いたところで稲毛整形外科ホームページにupしたいと思います.  

気胸|試合中に相手とぶつかった

 試合中に胸が痛くなったが,相手とぶつかったものと思い放置.3日経ってもだんだん痛くなるので,ヒビでも入っているのかと来院.

気胸 肋骨骨折の有無をレントゲンで確認.どうもヒビは入っていない様子.触診でも痛みの場所ははっきりしない.気胸の可能性もゼロではないので痛みが強くなるようなら再来するよう説明.

 ただ,週末でなんとなく気になったので,もう一回,レントゲンで胸全体を撮影(骨を見るための撮影と肺を見るための撮影は,撮影方法,カメラでいう露出がまったく異なる)

 すると矢印のようにしぼんだ肺の影.肺に小さな穴が開いて徐々に空気が肋骨と肺の間(胸腔)にたまっていく気胸.土日はもちそうだが,持つという根拠もなく,早々に入院してもらった.

 肺気胸というと呼吸困難があると思われますが,初期は胸や肋骨の痛みだけのことが多く,外傷がなくても気胸を起こします(自然気胸).胸腔に漏れ出した空気が肺や心臓を圧迫することもあり(緊張性気胸),注意してください.