足底筋膜炎|朝日新聞に掲載されました

20120312今日の朝日新聞夕刊”体とこころの通信簿”に足底筋膜炎を中心とした足裏の痛みの取材記事が掲載されました。

 私の苦心作のチェックシート ”あなたの足の裏の痛みはどのタイプ?”を含め、ぜひご一読ください。

DR(2012-03-15 15:23)

朝日新聞デジタル:足の裏の痛み 腱の小さな断裂、中高年に多い – 体とこころの通信簿 – アピタル(医療・健康)

距骨下関節不安定症|ランニング中のオーバープロネーション

 足くびの捻挫の後遺症として距骨下関節不安定症なるものがありますが,これは距骨と踵骨をつないでいる距踵靭帯がのびて骨同士のつながりがゆるくなってしまったことにより起こります.

 でこぼこの道を歩くと痛くなる場合,足関節だけでなく足関節のもう一つ下にある距骨下関節の障害も考える必要があります.

着地時に踵が内側に大きく倒れこむオーバープロネーションのランナーは捻挫していなくともこの部位がやられている場合があります(黄矢印).

直接的にはテーピングで押さえ込むのですが根治療法ではなく,リハビリによりアキレス腱や前後脛骨筋,屈筋支帯周辺の筋緊張をとることで劇的に改善することがあります.

アキレス腱が切れる瞬間

ロッテ3─2オリックス(26日・QVCマリン)

オリックス39歳のベテラン北川選手がこの日の試合中に左アキレス腱断裂で途中交代.

一塁ベースを蹴った瞬間,「どーんっとなって、背骨に電流が走った。その瞬間『切れたな』と思った」

アキレス腱が切れる瞬間は,踵を蹴られた!ボールが当たった!感じといいます.

ストレッチング不足が原因と考えられますが,ストレッチを行っていたにもかかわらず断裂する場合もあり,一般的にアキレス腱断裂の基盤には腱の肥厚(変性)が存在すると考えられています.

アキレス腱断裂の患者さんは,断裂する前からアキレス腱に張りを感じていた方も多く,北側選手の場合も自主トレ中に発症したアキレス腱炎により,アキレス腱の弾力が減少していたと考えられます.

アキレス腱断裂は保存療法も行われますが,アスリートの場合は,筋力低下や再断裂の少ない手術療法が選択されます.しかし,手術しても保存療法に比べて4-6週間早くランニングが可能となりますが,スポーツ復帰にはどんなに早くても半年以上かかります.

元ロッテ西岡剛内野手(26)が左足腓骨骨折

大リーグ、ミネソタ・ツインズの西岡剛内野手(26)が左足腓骨骨折で、15日間の故障者リスト(DL)入りしたことが7日、球団から発表された。この日のヤンキース戦の7回の守備で、併殺崩しを狙った走者のスライディングを左すねに受けて転倒し、途中交代した。

 写真からみると相手の膝がもろに左スネの外側の腓骨という細い骨を直撃している.すねの骨は2本あり,内側の脛骨が殆どの体重を支えているため,多少の痛みはあっても2週間ほどで動けるようになるが,骨が完全に癒合するのは3,4週間かかる.

 足くびによほど近くなければ後遺症は残りません.がんばれ西岡

機能解剖学・コンディショニング入門

足の機能を目覚めさせる!

月刊フィットネスジャーナル

先月取材のあったフィットネスジャーナル誌に足の記事が巻頭に掲載されました.

ヒトの足は馬などと異なり,足底の底面積を増やして,二本足で立つことを可能としています.竹馬に乗るとふらふらするのは底面積が少ないからで,同様の理由で二足歩行ロボットも巨大な足を持っています.

足の機能ですばらしいのは,衝撃吸収と地面にダイレクトに力を伝えるという相反する機能が備わっている事.着地時の衝撃を吸収するために,アーチや距踵関節の動きがかかわっていますが,蹴りだしのときはこの衝撃吸収機構がふにゃふにゃでは地面に力が伝わりません.

機能解剖学ということでちょっとマニアックですが,足マニアにはたまらない企画です.ぜひご覧ください,