NEWTON 足が速くなるランニングシューズ

着地時のエネルギーをスピードに還元する画期的な構造を持つランニングシューズとしてテレビでも紹介さていれました.NEWTONランニングシューズは『フォアフットストライク走法』で走って、初めてその機能を発揮するとのこと.

ランニングで膝や腰を痛めやすい方は,フォアフットストライクで走ることにより,衝撃を吸収できる可能性があり,トライしてもいいかもしれません.

ただし,フォアフットストライク走法はハムストリングと下腿三頭筋の筋力が必要なので,誰でも早く走れるわけではありません.典型的なフォアフットストライカー,北京五輪5000m女子代表の小林祐梨子選手のアキレス腱は黒人選手のように長く切れ上がっており,ハムストリングも力こぶのように隆々ともりあがっており,これぞスプリンターという足をしています.

犬猫はもとより,馬,鳥など,人間以外はすべてフォアフットストライクどころか,つま先だけで走っているのです.膝に見える後ろに曲がっている部分が踵(足首)なんです.皆さん知ってましたか?

トレッドミルからフルマラソンへ|ロードランニングでランナー膝

まだまだ寒い時節で,トレッドミルでランニングされている方も多いと思います.

普段スポーツクラブで室内のトレッドミル(ランニングマシーン)で練習している女性.2ヵ月後の市民マラソン大会にエントリーして,実践練習を始めたとたん,膝痛が出て,来院.

膝の裏側のふくらはぎ(腓腹筋)の腱に圧痛があり,腓腹筋腱炎.超音波やアイシングしながらのストレッチで症状は取れましたが,原因を理解してもらわないと,きっと再発します.

トレッドミルでのランニングは自動的に回転しているベルトの上を走るため、体を前に押す動作が少なくてもそれなりに走れてしまいます.特にストライド走法の人は,ハムストリングや下腿三頭筋の刺激が全く足りません.

トレッドミルで,時速8km以上のランニング練習されている方は傾斜を1度つけてけりだしの負荷を増やしましょう.やはり週に1回くらいは外を走って,実際のランニングフォームにフィードバックしておくことはとても重要です.

トレイルラン 膝痛|マリンマラソン

ランニング時の膝痛をランナー膝と呼びますが,トレイルラン,いわゆる山走りから転向したランナーが膝痛で来院.
診察すると,腸脛靭帯が片側だけ突っ張っており,典型的な腸脛靭帯炎.今までトレイルラン10km走っても,一度も膝痛の経験はないとのこと.
患者さんを診ながら考えるに・・・

山は10km以上,平気で走れるのに(トレイルラン,クロスカントリーなどのほうが明らかにきついと思います),なぜ平地で膝痛が出るのか.足場の悪いトレイルランと異なり,接地面が一定のロードランニングでは常に同じ部位に負担がかかっているので.フォームがあっていなければ,すぐにランナー膝を起こすのだろうと思います.平地でのランニングを続けるには正しいランニングフォームで走ることが大事であることを改めて感じました.

今週末のマリンマラソンがんばってください.