2020/12/30から2021/1/4まで休診とさせていただきます.
新年は2020/1/5火曜日より通常診療とさせていただきます.
長引く尾骨痛|稲毛整形外科
尾骨が半年以上痛いという症状は、様々な原因が考えられます。
尾骨は、背骨の一番下にある小さな骨で、転倒や衝撃などで打撲や骨折を起こすことがあります。この場合、痛みはしばらく続くことがありますが、通常は自然に治癒します。
しかし、痛みが半年以上も続く場合には、他の疾患が隠れている可能性があります。例えば、仙骨脊索腫や馬尾腫瘍という尾骨や仙骨に発生する腫瘍や、特発性肛門痛や子宮内膜症という肛門や子宮に関係する病気などがあります。
これらの疾患は、尾骨の痛み以外にも出血やしびれなどの症状を引き起こすことがあります。尾骨の痛みが長期間改善しない場合には、整形外科や外科、産婦人科などの専門医に相談することをおすすめします。早期の診断と適切な治療が必要です。
腰椎分離症|疲労骨折は椎弓下側から始まる
稲毛整形外科ホームページ”腰椎分離症”の写真を更新しました.
腰椎分離症は腰椎後方部分の椎弓が疲労骨折を起こすことにより腰痛をきたす疾患で,若年者に多いスポーツ障害です.
右図は初期の腰椎分離症のレントゲン写真です.椎弓は上に凸の薄い板状の骨で,腰をひねったりそらせたりする繰り返しのストレスで疲労骨折を起こします.初期はレントゲンでもわかりませんが,注意して経過を見ているとほとんどの場合,椎弓の下側,くぼんでいる方から割れてきます.
これは椎弓全体が引き伸ばされる力により下側からヒビが入るためと考えられ,野球で右打ちの場合,左側に牽引力がかかり,分離症をおこします.野球のピッチングやテニス,バトミントンなどのラケットスボーツでも多くは左側が分離しています.
腰椎分離症は初期はレントゲンではわからず,見逃されることが多く,分離が進むと長期間(長いと半年!)のコルセット固定とスポーツ禁止が必要になります.右図のレントゲンの状態でもごく初期とはいえず,レントゲンでわかるような分離症になる前に診断し,予防することが大切です.
骨折の回復過程について|稲毛整形外科
骨折の回復過程について
骨折とは、骨の一部または全部が折れた状態をいいます。骨折は、事故やスポーツなどで骨に強い力がかかったときや、骨粗しょう症などで骨がもろくなったときに起こります。骨折は、皮膚が破れて骨が露出する開放骨折や、骨が複雑に粉砕する粉砕骨折など、様々な種類があります。
骨折の回復過程は、大きく分けて5つの段階があります。それぞれの段階では、以下のような変化が起こります。
- 血腫形成期:骨折すると、骨や周囲の組織が損傷し、出血します。出血した血液は凝固して血腫と呼ばれる塊を作ります。血腫は、炎症を引き起こし、痛みや腫れを伴います。この期間は、約8~10日間です。
- 軟仮骨形成期:血腫は次第に組織化され、白っぽく硬い軟仮骨と呼ばれるものに変わります。軟仮骨は、骨折した骨の両端をつなぎます。この期間は、約10~25日間です。
- 骨芽細胞増殖期:軟仮骨には、新しい血管が発生し、栄養を運びます。また、骨芽細胞と呼ばれる細胞が集まり、軟仮骨を分解しながら新しい骨を作ります。この新しい骨は、海綿質と呼ばれるスポンジ状のもので、仮骨とも呼ばれます。この期間は、約20~60日間です。
- 硬化期:仮骨は徐々に硬くなり、緻密質と呼ばれる硬い部分に変わります。この段階では、レントゲン写真で骨が見えるようになります。この期間は、約50~180日間です。
- 改変期:硬化した骨は、正常な形や強度に近づくように再造形されます。この過程では、不要な部分が取り除かれたり、必要な部分が補強されたりします。この期間は、約4~12ヶ月間です。
以上が、一般的な骨折の回復過程についての説明です。ただし、これらの期間はあくまで目安であり、個人差や部位差や治療法などによって変わる場合があります。また、合併症や感染症などで回復が遅れる場合もあります。したがって、自己判断せずに医師の指示に従って治療を受けることが大切です。
夏季休業のおしらせ2020
2020/8/13(木)から2020/8/15(土)まで休診とさせていただきます.
2020/8/17月曜日より通常診療とさせていただきます.
現在新型コロナ対策として入館時の検温および,マスク着用必須としております.
ご協力のほどよろしくお願いいたします.