長岡望悠が1年2カ月ぶり実戦復帰|左膝前十字靭帯断裂

2016年のリオ五輪、女子日本代表のエースアタッカーだった長岡望悠(26)=久光製薬=が、4月30日の黒鷲旗で1年2か月ぶりの実戦復帰を果たした。

昨年3月、Vプレミアリーグファイナル6で悪夢に襲われた。ジャンプから着地した際、左膝に激痛が走った。膝を抱えたままセンターライン上に転がったまま起き上がれなかった。前十字靭帯断裂の診断。奇しくも中田監督と同じ左膝。

神戸で手術、リハビリメニューは若干早まるものの,通常はジョギングが術後2-3か月目から,ジャンプは6か月,ひねりを伴うスパイク8か月目からが目安となるだろう。それでも1年2か月でトップレベルに復帰するのは容易ではない。

プレーの質は「納得できたものは10%もない」と自己評価。完全復活には程遠い。それでも「昔の自分に戻るのではなく、体も心も新しい自分をつくるイメージ。1日でも早く新しい形をつくり上げたい」とあくまで前向きだ。

そしてこの10月からはイタリアセリエAに海外移籍が決まっている。

2020 年に開催される東京オリンピックを目前に控え、「バレーボールをもっと極めたい」「海外で挑戦したい」という思いが強くなりました。
しかし昨シーズンの V リーグでは1度も出場することができていないですし、海外に挑戦すること、コンディションや生活面において不安もあります。ですが、怪我から復帰したばかりの私にチャンスをくれた imoco やこれまで全面的に支えてくれた久光製薬スプリングスのためにも、今が挑戦すべき時だと思い、この決断に至りました。

アジア大会で4位に終わった女子バレーボール。9/29から2018世界バレーボール選手権が日本で開催される。日本ではしばらく見れなくなる,新しい長岡望悠を見てみよう。

 

変形性膝関節症|外側半月板損傷なれのはて

変形性膝関節症|外側円板状半月板損傷 右図のレントゲンは右ひざの正面像です.右ひざをひねってから痛みが取れず他の外科を受診したもののレントゲンは異常なしと言われ当院受診されました.

レントゲンをみると外側の関節の隙間が内側に比べ,狭くなっており,変形性関節症の第二期まで進行しています.ちょっとひねっただけで隙間が狭くなることはないので,いままで無症状だったものの,ちょっとひねったことをきっかけに痛みが取れなくなったものと考えられます.

よくみると骨の形も内側の滑らかな曲線に比べ,外側は白っぽくなって,辺縁がとげとげしくなっています.白っぽくなっているところは石灰成分が多いところで,骨の負担が強くて骨が固くもろくなっている所見で,変形性関節症の中期以降によくみられます.

ひねっただけで骨が折れるわけないのでレントゲンは異常なしと言われたのでしょうが,しっかり所見を読み飛ばしていたようです.

外側の関節の膝変形性関節症は比較的頻度が少なく,前々回診療日記で触れた,膝外側半月板損傷や膝外側円板状半月板損傷の放置例によく見られます.膝の関節は内側に体重が多くかかるため,意外に痛みやロッキングなどの症状は軽く,20年後,30年後に痛みが出てきて受診するパターンが結構あります.手術しなくても20年,30年もったからいいかなという考えもなくはないですが,いったん症状がでると,もう軟骨まですり減っているので元通りというわけにはいきません.