腹筋(上体起こし)が禁止になった理由

腹筋(上体起こし)が禁止になった理由

腹筋(上体起こし)は、腹筋を鍛えるための一般的な運動ですが、実は腰痛の原因になる可能性があります。腹筋(上体起こし)を行うと、背骨の間の椎間板に大きな圧力がかかり、摩耗やヘルニアなどの障害を引き起こす恐れがあります 。特に、腰を反らしたり、呼吸を止めたり、上半身が重い場合は、腰への負担が増大します。

そのため、日本バスケットボール協会では、上体起こしを「推奨できないトレーニング方法」として周知を進めています。代わりに、腰は動かさずに腹筋を収縮させて胸部を曲げる「カールアップ」などを推奨しています 。カールアップは、脊椎への圧力を低減し、効率的に腹筋を鍛えることができます。

腹筋(上体起こし)が禁止になった理由は、腰痛の予防という健康面の観点からです。腹筋を鍛えることは大切ですが、正しいフォームと呼吸法で行うことが必要です。また、事前にストレッチをして筋肉をほぐしたり、股関節や太ももの筋肉も使って起き上がったりすることも効果的です。腹筋(上体起こし)に頼らずに、より安全で効果的な方法で腹筋を鍛えましょう。

ウサギ跳びはいつ頃から行われなくなったのか|稲毛整形外科

ウサギ跳びとは、膝を曲げ、しゃがんだ状態でジャンプしながら前進するというトレーニング法です。

今の学生さんに聞いてもウサギ跳びという言葉が通じません。1970年代頃まで日本で広く行われていた筋力トレーニング法の一つでしたが、1980年代以降はトレーニング効果が無く故障のリスクが高いと周知されて廃れました。

ウサギ跳びは膝や足首に大きな負担をかけることで、疲労骨折や軟骨の損傷、半月板の損傷などの弊害を引き起こしやすいとされています。

ウサギ跳びがいつごろから行われなくなったのかは、正確な時期は分かりませんが、1978年に静岡市立長田南中学校の野球部員がウサギ跳びで集団骨折するという事件が起きたことがきっかけで、文部省がウサギ跳びの禁止を検討すると発表したことがありました。

その後、スポーツ科学や医学の面からウサギ跳びは否定され始めたことや、トレーニング機器や合理的なトレーニング方法の知識が海外から入るようになったこともあり、1990年代末には殆ど見られなくなったと言われています。

同様の理由で階段ダッシュやおんぶ走りは、膝にかなりの負担をかける運動です。 走る際には、体重の3-4倍の衝撃が膝にかかりますが、階段ダッシュやおんぶ走りはその倍以上の衝撃が増加します。 また、バランスを保つために膝を曲げたまま走ることが多くなりますが、これも膝や腰に負担をかけます。 重症化すると、軟骨や靭帯の損傷や変形性関節症、腰椎椎間板ヘルニアなどの慢性的な障害になる恐れもあります。

米軍入隊試験の体力テストから腹筋が除外された理由|稲毛整形外科

2022年春から導入された米軍入隊試験の新しい体力テストから腹筋が除外されたというニュースは、多くの人に驚きをもたらしたかもしれません。しかし、この変更には理由があります。腹筋運動は、背中の痛みやけがにつながる可能性が高く、現代の戦闘に必要なスキルとはあまり関係がありません。その代わりに、米軍はプランクやレッグタック懸垂などの体幹の強化を重視する運動を採用しました。これらの運動は、姿勢を安定させたり、重い荷物を運んだり、負傷者を救助したりする能力を高めると考えられています。また、米軍はデッドリフトやメディシンボール投げなどの筋力やパワーを試す種目も導入しました。これらの種目は、全身の筋肉を使うことで、より効率的にエネルギーを消費し、疲労を防ぐことができます。さらに、スプリントドリルなどの敏捷性やスピードを測る種目も加わりました。これらの種目は、素早く反応したり、方向転換したりする能力を向上させることができます。米軍入隊試験の体力テストから腹筋が除外されたことは、時代に合わせた適切な判断だったと言えるでしょう。

参考:米軍入隊試験の体力テストについて

米軍入隊試験には、体力テストが含まれています。旧体力テストは、以下の4つの項目でした。

  • 腕立て伏せ:2分間にできる回数を計測します。男性は最低42回、女性は最低19回以上でなければなりません。→老若男女同一基準に
  • クランチ:2分間にできる回数を計測します。男女ともに最低53回以上でなければなりません。(廃止)→クランチの代わりにプランクやレッグタック懸垂などの運動を採用し、体幹の強さを測定するようにした。
  • 2マイルラン:2マイル(約3.2キロメートル)を走ります。男性は最高16分36秒、女性は最高19分42秒以内に完走しなければなりません。
  • プルアップまたはフレックスドアームハング:プルアップは、懸垂棒にぶら下がって自分の顎を棒の上に持ち上げる運動です。フレックドアームハングは、懸垂棒にぶら下がって自分の顎を棒の上に固定する運動です。男性はプルアップを3回以上、女性はフレックドアームハングを15秒以上維持しなければなりません。→新しい体力テストは、年齢や性別に関係なく同じ基準で評価される。

米軍入隊試験の新しい体力テストは、2022年春から導入され、クランチの代わりにプランクやレッグタック懸垂などの運動を採用し、体幹の強さを測定するようにした。また、腕立て伏せやデッドリフト、メディシンボール投げやスプリントドリルなどの種目も追加し、筋力や敏捷性や調整力やスピードを評価するようにした。新しい体力テストは、年齢や性別に関係なく同じ基準で評価される。新たなテストには、以下のような種目が含まれる。

  • ヘックスバー・デッドリフト:ヘックスバーと呼ばれる六角形のバーベルを使って、床から持ち上げる運動。最大重量を3回持ち上げることができるかを測る。
  • ハンドリリース・プッシュアップ:腕立て伏せの動作の途中で、両手を床から離してサイドに広げる運動。2分間で何回できるかを測る。
  • レッグタック懸垂またはプランク:懸垂棒にぶら下がりながら、膝を胸に引き上げる運動または体幹を使って一定の姿勢を保つ運動。どちらかを選んで行う。
  • メディシンボール・スロー:10ポンド(約4.5kg)のメディシンボールを頭上から後ろに向かって投げる運動。投げた距離を測る。
  • スプリント・ドラッグ・キャリー:50メートルのコースで、全力疾走、スレッドプッシュ、ウェイトキャリー、ラテラルシャッフル、全力疾走の5種目を行う運動。所要時間を測る。
  • 2マイル(約3.2km)走:2マイルの距離を走る運動。所要時間を測る。

新しい体力テストでは、年齢や性別に関係なく、誰もが同じ基準で評価される。このテストは、現代の戦闘に必要な身体能力を測ることができると期待されている。

膝円板状半月板|新入生のクラブ活動選択にスポーツ整形外科

 入学式のこの時分,スーツ姿のご両親と連れ添われて,新入生が新品の制服に身を包み,登校する姿をよく見かけます.

 新入生のクラブ活動選択にスポーツ整形外科が何の役に立つのかと思われるでしょうが,入学して新しいスポーツを始めようという中高生,特に今まで膝や肩,肘を痛めたことがある新中学生は必見です.

たとえば,右図のような円板状半月板で膝を痛めたことがある方.膝の半月板が生まれつき大きく,上下の骨で挟まれやすく,負荷が増えると膝痛が,出やすい構造をしています.

幼稚園のころ,遠足に行くと必ず翌日膝や股関節の痛みを訴えたり,小学校で縄跳びが流行ると,ヒザの痛みや足の痛みが出ていた子は要注意です.また,お父さんが学生時代,膝円板状半月板や膝半月板損傷で手術していたりするとその可能性が高まります.

円板状半月板は症状がなければ予防的に手術することはありませんが,中学後半から高校にかけて運動量の増大に伴い,断裂することがあるので,どのスポーツをはじめるか,迷っている場合は,スポーツ整形外科でどちらがカラダに負担が少ないか相談されてみてもよいかと思います.

否定的なものの言い方を変えるだけでコミュ力が上がる

否定的なものの言い方を変えるだけでコミュ力が上がる

コミュニケーションスキルを高めるためには、相手に対する態度や言葉遣いがとても重要です。特に、否定的なものの言い方は、相手に不快感や反感を与えたり、関係性を損ねたりする可能性があります。そこで、否定的なものの言い方を変えるだけで、コミュニケーションスキルが上がる方法を紹介します。

まず、否定的なものの言い方は、基本的に「~ない」「~できない」「~しない」などの否定語を使っています。これらの否定語は、相手に拒絶感や無力感を与えることがあります。例えば、「今日は忙しいから会えない」「あなたの意見には賛成できない」「その提案は受け入れられない」などの言い方は、相手に対して閉ざされた印象を与えます。

では、どうやって否定的なものの言い方を変えるのでしょうか。一つの方法は、否定語を使わずに、代わりに肯定語や建設的な言葉を使うことです。例えば、「今日は忙しいから会えない」を「今日は予定が詰まっているけど、明日なら空いてるよ」「あなたの意見には賛成できない」を「あなたの意見は理解できるけど、私は違う視点から考えてるんだ」「その提案は受け入れられない」を「その提案は興味深いけど、もう少し具体的にしてもらえると助かる」などに変えると、相手に対して柔らかく丁寧な印象を与えます。

もう一つの方法は、否定的なものの言い方ではなく、肯定的なものの言い方をすることです。例えば、「この仕事は難しすぎる」ではなく、「この仕事はチャレンジングだ」「この料理はまずい」ではなく、「この料理は独特だ」「この映画はつまらなかった」ではなく、「この映画は予想外だった」などに変えると、相手に対してポジティブで前向きな印象を与えます。

以上のように、否定的なものの言い方を変えるだけで、コミュニケーションスキルが上がります。相手に対する敬意や理解を示すことで、信頼関係や協力関係を築くことができます。ぜひ、日常生活や仕事場で試してみてください。