稲毛整形外科では、肘関節の痛みや機能障害を引き起こすさまざまな疾患に対して、最新の診断・治療を提供しています。肘関節は、上腕骨と橈骨・尺骨という3本の骨と、それらをつなぐ靭帯や筋肉で構成されており、曲げ伸ばしや回旋といった複雑な動きを可能にしています。しかし、その反面、外傷や酷使によって骨折や脱臼、靭帯損傷や神経障害などの問題が起こりやすくなっています。
当院では、肘関節の疾患の診断には、圧迫感や騒音の少ないオープン型MRI装置を用いて、高精度な画像を得ることができます。また、治療には、保存療法として理学療法士による運動器リハビリテーション治療や電気治療を行うほか、手術が必要な場合は、千葉大学整形外科関連病院との連携のもとで、適切な手術法を選択し、安全かつ効果的に行います。手術後もリハビリテーションを通して、早期の職場復帰やスポーツ復帰をサポートします。
稲毛整形外科では、肘関節の疾患に対する専門的な知識と経験を持つスポーツドクターが診察・治療にあたっております。肘関節の痛みや不調でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
テニス肘
テニス肘とは、肘の外側の骨に付着する筋肉や腱が炎症を起こす状態です。テニスをする人に多いと言われていますが、他のスポーツや日常生活でも同様の負担がかかることがあります。テニス肘の主な症状は、肘の外側の痛みや腕の力が入りにくいことです。
野球肘
野球肘とは、野球やテニスなどのスポーツで繰り返し腕を振る動作をすることで、肘の関節や靱帯に過度な負担がかかり、炎症や損傷を起こす症状のことです。主に投手や打者に多く見られます。野球肘の症状は、肘の痛みや腫れ、可動域の制限、しびれなどです。
離断性骨軟骨炎
肘離断性骨軟骨炎とは、肘関節の一部にある骨軟骨が剥がれてしまう病気です。この病気は主に若い男性に多く見られます。原因は不明ですが、過度な運動や外傷などが関係していると考えられます。症状としては、肘の痛みや腫れ、可動域の制限などがあります。
肘関節ねずみ
離断性骨軟骨炎が進行すると,軟骨がはがれ,関節の中をねずみのように動き回ります.
肘側副靭帯損傷
肘側副靭帯損傷とは、肘関節の内側にある靭帯が破れたり伸びたりすることで起こる症状です。肘側副靭帯は、肘関節の安定性を保つ役割を果たしています。肘側副靭帯損傷の原因は、スポーツや事故などで肘に過度な力がかかったり、肘を過度に曲げたり伸ばしたりすることです。肘側副靭帯損傷の症状は、肘の内側に痛みや腫れ、可動域の制限などがあります。
肘関節脱臼
腕を伸ばして後ろに転倒した場合や格闘技で関節技をかけられたときなどに肘関節脱臼を起こします.
肘周辺部骨折
肘周辺部骨折は、肘関節を構成する上腕骨や橈骨の骨折のことです。肘周辺部骨折には、上腕骨遠位部骨折や橈骨頭骨折などがあります。肘周辺部骨折の原因は、転倒や交通事故、スポーツなどで肘に衝撃が加わることが多いです。肘周辺部骨折の症状は、肘の痛みや腫れ、関節の可動域の制限などです。場合によっては、神経や血管の損傷も起こります。
こどもの肘骨折
こどもの肘骨折は、転倒や転落などの外傷によって起こることが多く、小児の骨折の中でも最も多い部位です。特に3~8歳の子供に多く見られ、上腕骨顆上骨折と呼ばれるタイプが半数以上を占めます。肘骨折は、肘の痛みや腫れ、動かしにくさなどの症状が現れます。
肘内障
幼児の肘は引っ張るとはずれやすく,脱臼すると手を動かさなくなります.骨折と鑑別する必要があります.
上腕骨顆上骨折
幼児から小学生ぐらいで多い肘の外傷です.接骨で折れ方もわからず治療すると,数年後から内反変形や遅発性尺骨神経麻痺が…
上腕骨外顆骨折
小学生ぐらいで多い肘の外傷です.骨片が前腕の筋肉に引っ張られて回転しているとギプスなどの保存療法では必ず後遺症が残ります.…
肘関節周辺での神経麻痺
正中神経,尺骨神経,橈骨神経の3本の末梢神経が肘関節を通っており,肘の外傷 や,酷使することで神経麻痺を生じます.
肘部管症候群・遅発性尺骨神経麻痺
肘部管症候群・遅発性尺骨神経麻痺は,尺骨神経が肘関節を通過する部位で圧迫されることにより麻痺を起こす疾患…
後骨間神経麻痺・橈骨神経麻痺
キーボードの使いすぎで後骨間神経が麻痺すると指が持ち上がらなくなります.また母指も開けなくなります
前骨間神経症候群(回内筋症候群)・正中神経麻痺
軟式テニス,タイプ,ピアノなど前腕の回内,肘伸展運動の繰り返し…正中神経から分岐した前骨間神経が麻痺するとOKサインが…
滑膜ひだ障害
肘後方から外側にかけて引っかかりや違和感,疼痛を起こします.MRI検査が有用です.