膝タナ障害

タナ障害は,膝蓋骨と大腿骨の間にある膝関節包の棚のように張り出している部分がはさまれて痛みを生じる病気です.大腿四頭筋がストレッチ不足になっているのが主因で,筋力があり,体の硬い強い男性がなりやすい障害です.

タナ障害の症状

雑誌ランニングスタイルの監修をしました タナ障害は,膝蓋骨と大腿骨の間にある膝関節包の棚のように張り出している部分がはさまれて痛みを生じる病気です.タナ障害はお皿の内上方が痛み,膝の曲げ伸ばしでクリック音がすることがあります.ジャンプ系のスポーツ選手に多く見られますが,スポーツを全くしない人でも起こすことがあります.

タナ障害の原因と病態

タナ障害の原因は,膝関節包のタナといわれる部分が膝蓋骨と大腿骨の間にはさまれて痛みとクリック音や引っかかりを生じる病気です.大大腿四頭筋がストレッチ不足になっているのが主因で,筋力があり,体の硬い強い男性がおこしやすい素因を持っているといえます.

タナ障害の診断と治療

膝蓋骨内上方の圧痛とレントゲン検査で診断します.MRI検査では,膝蓋軟骨の膨化,軟骨損傷を認めることもあります.治療は大腿四頭筋のストレッチに加え,テーピングや再発予防専用のサポーターの着用を心掛ける必要があります.
保存療法に抵抗するタナ障害では膝関節鏡を用いた鏡視下滑膜切除術を行うことで完治します.