膝外側半月板損傷

膝の内外側2つある半月板のうち外側半月板は,膝の外側からの外傷や,膝を逆に伸ばした際,損傷されることが多く.膝の曲げ伸ばしの際の引っかかりや異音,膝を過伸展したときの痛みを生じます.

膝外側半月板損傷の症状

膝外側半月板損傷膝を捻ってから引っかかる.
一日歩いたり運動したりすると痛みが出る.
膝を曲げると痛む.
曲がったまま伸びない(ロッキング).
バキバキ音がする.
キャッとするなど違和感から疼痛まで症状は様々です.MRIにより簡単に診断できます.
小児の夜鳴きや,運動しすぎると痛がる幼小児期の膝には半月板の障害が関与していることがあります.

膝外側半月板損傷の原因と病態

半月板は大腿骨と脛骨の間にあり,膝の動きをスムーズにします(関節安定機能).また,クッションの役割もあり、一部に大きな負担がかかることを防ぎます(荷重分散機能).

膝外側半月板損傷の診断と治療

MRI検査の半月板損傷の診断精度は95%といわれており,なかなかなおらない膝痛の診断には必須の検査です.MRI検査では,断層写真をもとに,半月板損傷の形態と損傷程度がわかるので,治療方法の選択に非常に有用です.
半月板は上下の骨に挟まれ,常に体重がかかっているため,一旦損傷すると治り難く,再発しやすい軟骨組織です.自然治癒が期待できる辺縁部での半月板損傷では,日常生活上の注意事項の指導とリハビリテーション(大腿四頭筋やハムストリングスのストレッチや筋力強化訓練)を行います.大きく切れたときやロッキングを繰り返す場合は,内視鏡(膝関節鏡)を入れて鏡視下半月板部分切除術または半月板縫合術を行います.

膝外側半月板損傷リンク

日々の診療から診療日記で膝半月板損傷の症例について紹介しています.