手首の外傷
手を突いて転倒すると,骨折や靱帯損傷,軟骨損傷を起こし,後遺症が残ることがあります.
橈骨遠位端骨折
転んで手のひらをついた場合,もっとも多く見られるのが橈骨遠位端骨折です.
舟状骨骨折
血流の悪い部分である舟状骨骨折は,偽関節になりやすく,手術が必要となります.
手関節TFCC損傷
軽い捻挫と思って放置すると,一旦痛みは引きますが,運動時の痛みがいつまでも残ります.
レントゲンで損傷自体はわからないのですが,生まれつき尺骨(小指側の骨)が長い人は要注意です.
月状骨脱臼および月状骨周囲脱臼
高所より落下したり,バイク事故などの高エネルギー外傷では手のひらを構成する月状骨またはその周囲の手根骨が脱臼することがあります.月状骨と舟状骨をつなぐ舟状月状靭帯が断裂することもあり,これらは診断されにくく,痛みやしびれ,握力低下が残る場合があります.