ナン君におまかせ!ランナーのための痛み解消クリニック 膝その1

Running Style(ランニングスタイル) 2009年 10月号

Running Style(ランニングスタイル) 2009年 10月号が発売されました.

私が担当している”ナン君におまかせ!ランナーのための痛み解消クリニック”は2号にまたがって,膝周囲の痛みについて取り上げていきます.

10月号ではランナー膝やジャンパー膝など,膝関節の周辺のランニング障害について.ランナー必読です.

〔特集〕

■疲れない! 楽しく走れる! 「マイペース」を身に付けるための10の方法

■気分で選んで着て楽しい カラフル×シックなランニング・ウエア

■あなたのランニング・シューズ見せて下さい!

〔連載〕

■安田美沙子のランニング・ダイアリー

■RSホノルル部’09活動報告

■JALホノルルマラソンってどんな大会?

〔WEB連動〕

■金哲彦コーチのドーンとフォーム・チェックしてみよう!

上記画像リンクから 中身を立ち読みできます.

ホノルルマラソンまであと3ヶ月.表紙も秋色.もうこんな季節なんですね.

骨腫瘍|インフォームドコンセント

 数年前から膝に痛みを感じていたが,休むとよくなるので放置.
 最近,仕事が忙しく,休めなくなり,痛みが改善せず来院.
大腿骨腫瘍 大腿骨に境界鮮明な,腫瘍が見られます(右図矢印参照).
 骨折するまで仕事を続けるか,折れる前に手術(骨移植)して治すか(半年は無理な運動はできない),今までのように痛みが取れるまで仕事を休むか(腫瘍の拡大傾向がなければ現状維持が期待できる).
 本症例のような良性腫瘍の場合は,インフォームドコンセントにより,患者さんに選択してもらいます.
 ただし悪性腫瘍の場合もあります.いつまでも治らない痛み,徐々に増す痛み,おかしいと思ったらMRIのある整形外科を受診してください

ランニングスタイル10月号 原稿修正中

ランニングスタイル10月号は膝関節外のランニング障害について.ヒザはもっともランニング障害を起こしやすい部位で,関節外と関節内の2部に分けて掲載予定.

10月号はヒザのランニング障害についての第一回.膝関節周辺のランニング障害,ランナー膝(腸脛靭帯炎)・ジャンパー膝(膝蓋靱帯炎)・鵞足炎を取り上げる予定です.

同じ靱帯炎ですが,起こる仕組み(発症機序)は三者三様.

大腿骨と擦れて炎症を起こす腸脛靭帯炎,膝蓋骨と脛骨の間で引っ張られて靭帯そのものが炎症を起こす膝蓋靱帯炎,靭帯が骨から引き抜かれて靭帯付着部が痛みを起こす鵞足炎.

今日は当直!といっても,泊り込みで次号ランニングスタイル20号の原稿を修正中.なかなか筆が進まないのでブログで気分転換です.

ネタばらしてしまいましたが,ランニングスタイル20号は9月初旬発刊予定.ランナー,アスリートに限らず,痛みを抱える方々の役に立つ記事を書いていこうと思います.是非,書店でご覧ください.

足ゆびの骨折|骨折とわかれば痛みも我慢できる

足趾基節骨骨折 足の指(足趾)は結構,テーブルの脚や段差にぶつけるもの.
内出血していたら,なにかが切れたか,壊れた証拠.
 意外に,放置しがちですが,趾のつけ根まで紫色になっていたら,ひびが入っていると考えたほうが,無難です.
 足趾が横に曲がったままで,戻してもまた曲がってしまう場合は,脱臼や骨折の可能性大です.
 レントゲンを撮るメリットは,適切な固定期間,固定方法(テーピングでいいのか,厳重に副木をしなければならないのか)がわかることに加え,骨折しているとわかっていれば我慢できる痛みになることです.