膝が夕方になるとカクッとなる|稲毛整形外科

膝が夕方になるとカクッとなるという症状は、膝関節の炎症や損傷、変形性膝関節症などの可能性があります。膝関節は体重を支える重要な部位であり、日常生活や運動で多くの負担がかかります。そのため、膝関節の軟骨や靭帯、半月板などが摩耗したり、ねじれたり、破れたりすることがあります。また、膝関節に炎症が起こると、関節液の分泌が増えて腫れや痛みを引き起こします。

夕方になると膝がカクッとなるのは、一日中の活動で膝関節に負担がかかり、筋力が低下して体重を支えられなくなるためにおこることがおおいですが、時に関節内の炎症や半月板損傷が悪化するためであることも考えられます。このような場合は、早めに医師に相談し、診断や治療を受けることが必要です。

自宅でできる対処法としては、膝に冷やすものを当てて炎症を抑えたり、膝を高くして血流を改善したりすることが有効です。また、過度な運動や重いものを持つことは避けて、膝に負担をかけないように注意しましょう。また、太ももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることが大切です。

大腿四頭筋の筋力訓練方法

大腿四頭筋の筋力訓練方法には、スクワット、レッグプレス、レッグエクステンションなどがあります。これらのエクササイズは、大腿四頭筋の各部位を効果的に刺激することができます。大腿四頭筋の筋力を高めることは、膝関節の安定性やパフォーマンスを向上させるだけでなく、姿勢や歩行の改善にも役立ちます。

スクワットは、大腿四頭筋の筋力訓練の基本です。スクワットを行う際には、背筋を伸ばし、足幅を肩幅に合わせます。息を吸いながら膝と足首を曲げてお尻を後ろに引き、太ももが床と平行になるまで下ろします。息を吐きながら元の姿勢に戻ります。この動作を10回から15回繰り返します。負荷を増やしたい場合は、ダンベルやバーベルを持って行うことができます。

レッグプレスは、マシンを使って大腿四頭筋の筋力訓練を行う方法です。レッグプレスを行う際には、背中とお尻をしっかりとシートにつけ、足裏をプレートに置きます。足幅は肩幅に合わせ、足先は少し外側に向けます。息を吸いながら膝を曲げてプレートを引き寄せ、太ももとふくらはぎが90度になるまで下ろします。息を吐きながら膝を伸ばしてプレートを押し出します。この動作を10回から15回繰り返します。負荷は自分のレベルに合わせて調整できます。

レッグエクステンションは、大腿四頭筋の前側部分に特化した筋力訓練です。レッグエクステンションを行う際には、背中とお尻をしっかりとシートにつけ、足首の下にパッドを当てます。足先は自然に伸ばします。息を吸いながら膝を曲げてパッドを引き寄せ、太ももとふくらはぎが90度になるまで下ろします。息を吐きながら膝を伸ばしてパッドを押し出し、太ももの筋肉に力が入るのを感じます。この動作を10回から15回繰り返します。負荷は自分のレベルに合わせて調整できます。

ゴルファーは胸の筋肉をつけたほうがいい?

ゴルフはスイングのスピードや正確さが重要なスポーツです。胸の筋肉は上半身の力や安定性に貢献しますが、過度に発達させるとスイングに悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、以下のような問題が起こります。

  • 胸の筋肉が硬くなると、肩甲骨や肩関節の可動域が狭くなります。これは、スイングのトップでクラブを高く上げることや、インパクトでクラブフェースを正しく向けることを妨げます。
  • 胸の筋肉が強くなると、背中や腹筋などの他の筋肉とのバランスが崩れます。これは、スイングの中心軸を保つことや、体幹を回転させることを困難にします。
  • 胸の筋肉が大きくなると、体型や姿勢が変わります。これは、スイングのセットアップで正しいアドレスポジションを取ることや、スイング中に頭や背中を動かさないことを難しくします。

以上のように、ゴルファーは胸の筋肉をつけないほうがいいといわれる理由は、スイングに必要な柔軟性やバランスや安定性を損なうからです。ゴルファーは胸の筋肉を鍛えるよりも、全身の筋力や柔軟性を向上させるトレーニングを行うべきです。

胸の筋肉をつけたほうがいい理由

ゴルフは全身の筋肉を使うスポーツですが、特に胸の筋肉は重要な役割を果たします。胸の筋肉はスイングのパワーと安定性に影響し、飛距離や方向性を向上させることができます。また、胸の筋肉は姿勢を正すことにも効果的で、腰痛や肩こりなどのゴルフによる不調を予防することができます。

胸の筋肉をつけるには、ダンベルやバーベルを使ったベンチプレスやフライなどのトレーニングが有効です。しかし、過度に筋肉をつけると柔軟性が低下し、逆にスイングに悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、ストレッチやマッサージなどで筋肉をほぐすことも忘れずに行いましょう。

胸の筋肉をつけることで、ゴルフのパフォーマンスを高めるだけでなく、健康的な身体作りにも貢献することができます。

長引く尾骨痛|稲毛整形外科

尾骨が半年以上痛いという症状は、様々な原因が考えられます。

尾骨は、背骨の一番下にある小さな骨で、転倒や衝撃などで打撲や骨折を起こすことがあります。この場合、痛みはしばらく続くことがありますが、通常は自然に治癒します。

しかし、痛みが半年以上も続く場合には、他の疾患が隠れている可能性があります。例えば、仙骨脊索腫や馬尾腫瘍という尾骨や仙骨に発生する腫瘍や、特発性肛門痛や子宮内膜症という肛門や子宮に関係する病気などがあります。

これらの疾患は、尾骨の痛み以外にも出血やしびれなどの症状を引き起こすことがあります。尾骨の痛みが長期間改善しない場合には、整形外科や外科、産婦人科などの専門医に相談することをおすすめします。早期の診断と適切な治療が必要です。

腰椎分離症|疲労骨折は椎弓下側から始まる

腰椎分離症

稲毛整形外科ホームページ”腰椎分離症”の写真を更新しました.

腰椎分離症は腰椎後方部分の椎弓が疲労骨折を起こすことにより腰痛をきたす疾患で,若年者に多いスポーツ障害です.

右図は初期の腰椎分離症のレントゲン写真です.椎弓は上に凸の薄い板状の骨で,腰をひねったりそらせたりする繰り返しのストレスで疲労骨折を起こします.初期はレントゲンでもわかりませんが,注意して経過を見ているとほとんどの場合,椎弓の下側,くぼんでいる方から割れてきます.

これは椎弓全体が引き伸ばされる力により下側からヒビが入るためと考えられ,野球で右打ちの場合,左側に牽引力がかかり,分離症をおこします.野球のピッチングやテニス,バトミントンなどのラケットスボーツでも多くは左側が分離しています.

腰椎分離症は初期はレントゲンではわからず,見逃されることが多く,分離が進むと長期間(長いと半年!)のコルセット固定とスポーツ禁止が必要になります.右図のレントゲンの状態でもごく初期とはいえず,レントゲンでわかるような分離症になる前に診断し,予防することが大切です.