ゴルファーは胸の筋肉をつけたほうがいい?

ゴルフはスイングのスピードや正確さが重要なスポーツです。胸の筋肉は上半身の力や安定性に貢献しますが、過度に発達させるとスイングに悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、以下のような問題が起こります。

  • 胸の筋肉が硬くなると、肩甲骨や肩関節の可動域が狭くなります。これは、スイングのトップでクラブを高く上げることや、インパクトでクラブフェースを正しく向けることを妨げます。
  • 胸の筋肉が強くなると、背中や腹筋などの他の筋肉とのバランスが崩れます。これは、スイングの中心軸を保つことや、体幹を回転させることを困難にします。
  • 胸の筋肉が大きくなると、体型や姿勢が変わります。これは、スイングのセットアップで正しいアドレスポジションを取ることや、スイング中に頭や背中を動かさないことを難しくします。

以上のように、ゴルファーは胸の筋肉をつけないほうがいいといわれる理由は、スイングに必要な柔軟性やバランスや安定性を損なうからです。ゴルファーは胸の筋肉を鍛えるよりも、全身の筋力や柔軟性を向上させるトレーニングを行うべきです。

胸の筋肉をつけたほうがいい理由

ゴルフは全身の筋肉を使うスポーツですが、特に胸の筋肉は重要な役割を果たします。胸の筋肉はスイングのパワーと安定性に影響し、飛距離や方向性を向上させることができます。また、胸の筋肉は姿勢を正すことにも効果的で、腰痛や肩こりなどのゴルフによる不調を予防することができます。

胸の筋肉をつけるには、ダンベルやバーベルを使ったベンチプレスやフライなどのトレーニングが有効です。しかし、過度に筋肉をつけると柔軟性が低下し、逆にスイングに悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、ストレッチやマッサージなどで筋肉をほぐすことも忘れずに行いましょう。

胸の筋肉をつけることで、ゴルフのパフォーマンスを高めるだけでなく、健康的な身体作りにも貢献することができます。

長引く尾骨痛|稲毛整形外科

尾骨が半年以上痛いという症状は、様々な原因が考えられます。

尾骨は、背骨の一番下にある小さな骨で、転倒や衝撃などで打撲や骨折を起こすことがあります。この場合、痛みはしばらく続くことがありますが、通常は自然に治癒します。

しかし、痛みが半年以上も続く場合には、他の疾患が隠れている可能性があります。例えば、仙骨脊索腫や馬尾腫瘍という尾骨や仙骨に発生する腫瘍や、特発性肛門痛や子宮内膜症という肛門や子宮に関係する病気などがあります。

これらの疾患は、尾骨の痛み以外にも出血やしびれなどの症状を引き起こすことがあります。尾骨の痛みが長期間改善しない場合には、整形外科や外科、産婦人科などの専門医に相談することをおすすめします。早期の診断と適切な治療が必要です。

腰椎分離症|疲労骨折は椎弓下側から始まる

腰椎分離症

稲毛整形外科ホームページ”腰椎分離症”の写真を更新しました.

腰椎分離症は腰椎後方部分の椎弓が疲労骨折を起こすことにより腰痛をきたす疾患で,若年者に多いスポーツ障害です.

右図は初期の腰椎分離症のレントゲン写真です.椎弓は上に凸の薄い板状の骨で,腰をひねったりそらせたりする繰り返しのストレスで疲労骨折を起こします.初期はレントゲンでもわかりませんが,注意して経過を見ているとほとんどの場合,椎弓の下側,くぼんでいる方から割れてきます.

これは椎弓全体が引き伸ばされる力により下側からヒビが入るためと考えられ,野球で右打ちの場合,左側に牽引力がかかり,分離症をおこします.野球のピッチングやテニス,バトミントンなどのラケットスボーツでも多くは左側が分離しています.

腰椎分離症は初期はレントゲンではわからず,見逃されることが多く,分離が進むと長期間(長いと半年!)のコルセット固定とスポーツ禁止が必要になります.右図のレントゲンの状態でもごく初期とはいえず,レントゲンでわかるような分離症になる前に診断し,予防することが大切です.

骨折の回復過程について|稲毛整形外科

骨折の回復過程について

骨折とは、骨の一部または全部が折れた状態をいいます。骨折は、事故やスポーツなどで骨に強い力がかかったときや、骨粗しょう症などで骨がもろくなったときに起こります。骨折は、皮膚が破れて骨が露出する開放骨折や、骨が複雑に粉砕する粉砕骨折など、様々な種類があります。

骨折の回復過程は、大きく分けて5つの段階があります。それぞれの段階では、以下のような変化が起こります。

  • 血腫形成期:骨折すると、骨や周囲の組織が損傷し、出血します。出血した血液は凝固して血腫と呼ばれる塊を作ります。血腫は、炎症を引き起こし、痛みや腫れを伴います。この期間は、約8~10日間です。
  • 軟仮骨形成期:血腫は次第に組織化され、白っぽく硬い軟仮骨と呼ばれるものに変わります。軟仮骨は、骨折した骨の両端をつなぎます。この期間は、約10~25日間です。
  • 骨芽細胞増殖期:軟仮骨には、新しい血管が発生し、栄養を運びます。また、骨芽細胞と呼ばれる細胞が集まり、軟仮骨を分解しながら新しい骨を作ります。この新しい骨は、海綿質と呼ばれるスポンジ状のもので、仮骨とも呼ばれます。この期間は、約20~60日間です。
  • 硬化期:仮骨は徐々に硬くなり、緻密質と呼ばれる硬い部分に変わります。この段階では、レントゲン写真で骨が見えるようになります。この期間は、約50~180日間です。
  • 改変期:硬化した骨は、正常な形や強度に近づくように再造形されます。この過程では、不要な部分が取り除かれたり、必要な部分が補強されたりします。この期間は、約4~12ヶ月間です。

以上が、一般的な骨折の回復過程についての説明です。ただし、これらの期間はあくまで目安であり、個人差や部位差や治療法などによって変わる場合があります。また、合併症や感染症などで回復が遅れる場合もあります。したがって、自己判断せずに医師の指示に従って治療を受けることが大切です。