電子カルテシステム 富士通: HOPE/EGMAIN-CX
新年度から施行されるレセプトオンライン請求義務化にあわせ,開業以来慣れ親しんだ電子カルテシステムProfessional Doctorを富士通の電子カルテシステム HOPE/EGMAIN-CXに更新すべく,日夜格闘中です.
電子カルテを更新する理由は冒頭に述べたとおり,新年度から施行されるレセプトオンライン請求義務化
10年来使っていた電子カルテシステムProfessional Doctorでもレセプトオンライン請求には対応していますが,Microsoft Accessベースで,かなり煩雑.というか,よほどPCに長けたSEもどきの職員(またはDr)でないと,レセプト返戻処理までこなすのは不可能です.(新電子カルテの富士通の人もMicrosoft Accessでここまでできるのかとびっくりしてました)
ITバブルの真っ最中に決定された”レセプトオンライン請求義務化”.数年前からわかっていたことですが,官公庁が発注したIT関係のシステムが年間数件しか使われていないシステムも許容される中,医療だけは例外のようです.撤回訴訟もみられますが,背に腹は変えられません.
紙カルテから電子カルテに移行するよりも,PCを二台並列で処理する大変さをしみじみと感じている今日この頃です.
来月から富士通の電子カルテシステムで運用を始めさせていただきます.ご来院いただく患者様にはご迷惑のかからないようストレス(富士通の電子カルテ?)と戦いながらがんばります.
電子カルテの新旧比較については,後日,落ち着いたところで稲毛整形外科ホームページにupしたいと思います.
気胸|試合中に相手とぶつかった
試合中に胸が痛くなったが,相手とぶつかったものと思い放置.3日経ってもだんだん痛くなるので,ヒビでも入っているのかと来院.
肋骨骨折の有無をレントゲンで確認.どうもヒビは入っていない様子.触診でも痛みの場所ははっきりしない.気胸の可能性もゼロではないので痛みが強くなるようなら再来するよう説明.
ただ,週末でなんとなく気になったので,もう一回,レントゲンで胸全体を撮影(骨を見るための撮影と肺を見るための撮影は,撮影方法,カメラでいう露出がまったく異なる)
すると矢印のようにしぼんだ肺の影.肺に小さな穴が開いて徐々に空気が肋骨と肺の間(胸腔)にたまっていく気胸.土日はもちそうだが,持つという根拠もなく,早々に入院してもらった.
肺気胸というと呼吸困難があると思われますが,初期は胸や肋骨の痛みだけのことが多く,外傷がなくても気胸を起こします(自然気胸).胸腔に漏れ出した空気が肺や心臓を圧迫することもあり(緊張性気胸),注意してください.