靴・シューズの選び方

靴・シューズの選び方

ランニングスタイル

外反母趾,ハンマートウ,扁平足,モートン病などの足の痛みはほとんどが足に合わない靴を履いていたり,目的に合わないシューズを着用していることが原因です.腰痛,膝痛の予防にもなる靴・シューズ選びのチェックポイントついて解説します.

目的に合わせた靴選び

ビジネスシューズ

ビジネスシューズとしての革靴は,歩きやすいことが第一です.男性では紐付きの革靴(レースシューズ,オックスフォード等)が基本になります.女性でも足の甲を覆うタイプが,足(中足部)のアーチを支え,疲れにくい靴といえます.スリッポンやローファー,パンプスは甲の部分がゆるいか,またはないので,足背動脈や静脈を圧迫せず,長時間坐って仕事をする場合の室内履きや足を長く見せるためのパーティー用として発展したもので,通勤や長時間の歩行には適していません.

スポーツシューズ

スポーツシューズも競技別に進化しています.目的別に大きく分けて,走るためのランニングシューズ,止まるためのバスケットシューズ,テニスシューズ等があります.テニス部の走りこみで,学校の外(アスファルト)を使い古したテニスシューズで30分も走れば足に障害をおこすこともあり,テニス部といえども,走るときはランニングシューズを着用すべきと考えられます.

靴・シューズ選びのポイント

毎日同じ靴を履いていると,腰膝にかかる負担が,知らないうちに,腰痛,膝痛の原因となっていることがあります.靴は消耗品ですから,この際,もう一足選んで気分で靴を履き替えてください.靴選びのチェックポイントです.
試着の際はつま先から見ていく事が多いと思いますが,靴選びのポイントは踵をしっかり合わせてから,つま先までみていくことです.

踵のホールド性

安い靴は立体的に裁断されていないので,履きやすいように,スポンジ等でくるぶしやアキレス腱周りの当たりを柔らかく作っており,履きやすく感じますが,ある程度しっかりしていないと踵の骨をホールドできません.踵のカーブに靴があっているかどうか.試着の際は踵を合わせる事が重要です.

中足部のフィッティング

足の甲と側面にはほとんど脂肪組織がないので,履いた瞬間に合う合わないは判断できると思います.ローファーやパンプスでは締め付け感が少ないので,横幅に注意して,合わせてください.

つま先の余裕

手の親指で押してつま先の余裕が1cmほどあるものを選びます.サイズを大きくすれば,つま先の余裕は確保できますが,踵や中足部のサイズも変わってくるので,再度試着が必要です.革靴,スポーツシューズそれぞれサイズの表記が異なり,メーカによっても足型が異なるので,自分の足のサイズにこだわる必要はありません.

インソール

できれば自分の足のアーチに沿っているもので,地面からの衝撃を吸収する低反発素材のインソール(中敷)を選びたいものです.足のアーチの前方の親指の付け根や足裏がなじむものが最適です.

ソール

靴底について.踵は着地の衝撃を和らげるためにある程度のやわらかさと耐摩耗性が両立していなくてはいけません.逆にソールは足のアーチを支え,足の蹴りを有効に地面に伝えるために,ある程度の弾力性が必要です.
スポーツシューズでは,目的別にソールを選ぶのはもちろん,中-前足部での曲がりに合ったものを用途に応じて選ばなくてはなりません.