放射線量の単位,ミリシーベルト(mSv)とマイクロシーベルト(µSv).天気予報のように各地の測定線量が報告されているが,わかりにくい.
ミリシーベルト(mSv)とマイクロシーベルト(µSv)は硬貨と紙幣の関係と考えるとわかりやすい.
1マイクロシーベルト(µSv)=1円硬貨
1ミリシーベルト(mSv)=1000円紙幣
である.
都内の環境放射線測定結果では1日あたり 3月15日 0.809(µGy=µSv/h) 3月16日 0.161(µGy) と普段の20倍に達しているが,それでも10銭程度と考えても差し支えない.ただし,この状態が続くと,検査もしていない(#1No benefit)のに毎年,胃のレントゲン透視検査を受けているのと同じことになる.幸い3月17日は0.0562(µGy=µSv/h) と減少している.
ここでさらに混乱するのがμGy(マイクログレイ)という単位.放射線の単位には違いないが,シーベルトが速度でグレイが走行距離みたいなもの.今回問題になっているγ線では 1マイクログレイ=1マイクロシーベルト.α線や中性子線では20倍になるが,報道されているシーベルトで危険度を理解していけばいい.