足関節の滑膜ひだ障害

滑膜ひだは関節であればどの関節にも存在します。一番有名なのは膝関節の棚障害。意外に説明されてない足関節の滑膜ひだ障害について説明します。

足関節の滑膜ひだ障害とは、関節内にある滑膜ひだ(関節メニスコイド)が関節運動中に挟まれたり摩擦を受けて、炎症や痛みを引き起こす状態です。この障害は特に捻挫や繰り返される足首の負荷が原因で発生することがあります。

主な特徴:

  • 原因: 関節の使いすぎ、繰り返しの負荷や怪我(特に足関節捻挫)による摩擦・圧迫。
  • 症状: 足首の痛みや腫れ、運動時の違和感や引っかかる感じ、関節の動きが制限されることがあります。
  • 診断: MRIや超音波検査で滑膜ひだの肥大や炎症が確認されることがあります。

治療法:

  1. 保存療法: アイシングやNSAID(非ステロイド性抗炎症薬)の使用、休養が中心。
  2. リハビリ: 足関節周辺の筋肉をストレッチや強化することで負担を軽減。
  3. 手術療法: 保存療法で改善が見られない場合、関節鏡視下で肥厚した滑膜ひだを切除することも検討されます。

足関節の健康は運動機能に大きな影響を与えるため、早めの診断と適切な治療が重要です

足関節メニスコイド

足関節におけるメニスコイドとは、関節包の滑膜の一部が関節内に突出し、ひだ状の構造を形成しているものを指します。この滑膜のひだは「関節メニスコイド」とも呼ばれ、内部に自由神経終末が含まれているため、痛覚感受性を持つと考えられています。これが炎症や摩擦によって刺激を受けると、痛みや可動域の制限を引き起こす可能性があります。

特に、足関節捻挫や関節の繰り返し動作による負荷が原因で、メニスコイドが関節内で挟まれたり圧迫されたりすることで症状が発生することがあるんです。この状態が続くと、滑膜炎や軟部組織のトラブルにつながる場合もあります。

卓球肘(滑膜ひだ障害)

福原愛選手の右肘に関する病気は「滑膜ひだ障害 (右肘棚障害)」と診断されたことがあります。関節内の滑膜ひだが炎症を起こして肥大し、痛みや違和感を感じる状態です。これにより、滑膜ひだが関節内で挟まれ、症状を悪化させていました。

彼女は症状を改善するために手術を受け、炎症を起こしたひだを除去した後、リハビリに専念して回復したことが報告されています。その滑膜ひだ障害について説明します。

滑膜ひだ障害 (肘棚障害)

滑膜ひだ障害(肘棚障害)は、肘の関節内にある滑膜ひだが炎症を起こして肥大化し、関節内で挟み込まれることで痛みや違和感を引き起こす状態です。

主な特徴

  • 原因: 肘の滑膜ひだが繰り返し摩擦や負荷を受けることで、炎症が生じます。
  • 症状: 関節の動作時に痛みや引っかかり感を伴い、肘を伸ばす際に違和感が出る場合があります。
  • 診断方法: MRI検査や関節内視鏡で滑膜ひだの状態を確認するのが一般的です。
  • 治療法: 保存療法(休養、ストレッチ、薬物治療など)や、必要に応じて鏡視下での滑膜ひだ切除手術が選択されます。

適切な治療とケアによって症状が改善するケースが多いので、専門医に相談することをおすすめします。

滑膜ひだは関節であればどの関節にも存在します。一番有名なのは膝関節の棚障害。意外に説明されてない足関節の滑膜ひだ障害について次回説明します。

卓球肘(上腕骨外側上顆炎)

卓球選手にとって、肘の痛みはよく見られるスポーツ障害の一つです。特に、「卓球肘」と呼ばれる症状は、上腕骨外側上顆炎(テニス肘と似た状態)の一種で、バックハンド時に肘の外側に大きな負担がかかることで生じます。

主な原因

  1. スイングのフォーム:特にバックハンド時に、正確なフォームが欠けると肘に過剰な負荷がかかることがあります。
  2. 柔軟性の不足:前腕や肩甲骨周辺の筋肉が硬いと、肘への負担が増加します。
  3. 筋力のアンバランス:前腕の筋肉が偏って発達すると、肘の安定性が損なわれることがあります。
  4. 過剰な練習:休養を取らずに運動を続けると、肘周りの炎症を引き起こすリスクが高まります。

改善と予防

  • 休養:痛みが現れたら、無理せず休むことが重要です。
  • フォーム改善:特にバックハンド時の動作を動画で分析するなどして修正を試みましょう。
  • ストレッチと筋力強化:肩甲骨や前腕のストレッチ、そして筋肉のバランスを取るトレーニングを取り入れることが有効です。
  • サポーターやテーピング:肘を安定させるためにサポーターを使用するのも役立ちます。

インピンジメント症候群

  • 主な原因: 肘関節内で軟部組織が骨と衝突し、炎症や摩擦が生じることから発症します。特に肘後方に痛みが出ることが特徴です。
  • 症状: 肘の動かしづらさや後方の痛み、肘を伸ばす際の違和感。
  • 治療: 姿勢改善や肘後方のストレッチ、筋力強化による圧迫の緩和が有効です。

これらの症状は卓球のスイング動作に関連しているため、適切なフォームを習得することや、筋肉の柔軟性を保つことが予防に繋がります。

次回は福原愛ちゃんが手術した卓球肘の詳細について説明します。