千葉市のスポーツ整形外科クリニック
以前より腰痛があり，数週間でおさまっていたが，今回はいつもより痛みが強く，回復も遅いので来院．
レントゲンでは第4第5腰椎の間の椎間板が狭く，骨棘（骨のとげ）もみられ，変形性脊椎症の所見．しかし，診察所見と合わないため，MRを撮影してみると，骨の色が明らかに異なり，外傷または腫瘍が疑われた．
後に，転移性腫瘍（癌転移）であることが判明した．軽微な外傷で，骨折するので，痛みが引くことはまれ．
癌が，骨、肝臓や肺などの離れた臓器に転移するまで明らかにならないことがしばしばある．これらは原発不明癌と分類され，癌全体の2～4％に見られる．
二年前から腰殿部痛で電気をかけていたがよくならず来院．なんとなく腫れている．
レントゲンで矢印部の骨（仙骨）が溶けており，MRIを撮ってみると仙骨の表裏に広がる骨腫瘍．
慢性腰痛は，痛みのいい時，悪いときの波があるのと異なり，何年も常に変わらぬ痛みは要注意．
場所が悪く，しかも大きすぎるので，手術できず，重粒子線治療を行った，
重粒子線治療の治療費用300万円は，保険が効かないため，全額自己負担．
治療のかいあって握りこぶし2つ分の腫瘍が小指の先ほどに縮小．
放置していたら，腫瘍が皮膚を突き破って，お尻にカリフラワーのような花が咲いていたはずです．
久々にホームページ更新しました．
右図MRIの巨大なヘルニア（黄矢印）がどうなるのか，
ご興味ある方はMRI画像をクリックしてください．
骨折整復前 骨折整復後
前回に続き，手首もう一例．
土曜日けがしてそのまま固定していたとのこと．
2日経ってしまっているので，腫れと指のしびれが強かったものの，
なんとか整復できました．
あと3日も放置すると，手が動かなくなっていたかも…