ギプス固定中のリハビリの必要性について

骨折や捻挫,腱断裂により固定(ギプス固定)した部位の周辺は炎症による腫れ(浮腫)による血行障害(循環障害)が生じます.

四肢の外傷では、受傷部位の安静を保つために,ギプス固定をすることがありますが,固定することが治療のすべてではありません.

例えば,手首の骨折の場合は指先を動かすことはできます.指先を動かすだけでも,ウデ(前腕)の筋肉は収縮します.前腕の筋肉が伸び縮みを繰り返すことで,ポンプ作用により,血液循環が改善し,治癒機転を促進し,痛みを軽減(炎症物質を排除)する効果があります.

患肢を高く挙げて、四肢のむくみを防ぐ事と同様,急性期の痛みが引いたら,ギプス固定中でも動かせる範囲で毎日,自宅でもリハビリを行うことが必要です.