トレッドミルからフルマラソンへ|ロードランニングでランナー膝

まだまだ寒い時節で,トレッドミルでランニングされている方も多いと思います.

普段スポーツクラブで室内のトレッドミル(ランニングマシーン)で練習している女性.2ヵ月後の市民マラソン大会にエントリーして,実践練習を始めたとたん,膝痛が出て,来院.

膝の裏側のふくらはぎ(腓腹筋)の腱に圧痛があり,腓腹筋腱炎.超音波やアイシングしながらのストレッチで症状は取れましたが,原因を理解してもらわないと,きっと再発します.

トレッドミルでのランニングは自動的に回転しているベルトの上を走るため、体を前に押す動作が少なくてもそれなりに走れてしまいます.特にストライド走法の人は,ハムストリングや下腿三頭筋の刺激が全く足りません.

トレッドミルで,時速8km以上のランニング練習されている方は傾斜を1度つけてけりだしの負荷を増やしましょう.やはり週に1回くらいは外を走って,実際のランニングフォームにフィードバックしておくことはとても重要です.

トレイルラン 膝痛|マリンマラソン

ランニング時の膝痛をランナー膝と呼びますが,トレイルラン,いわゆる山走りから転向したランナーが膝痛で来院.
診察すると,腸脛靭帯が片側だけ突っ張っており,典型的な腸脛靭帯炎.今までトレイルラン10km走っても,一度も膝痛の経験はないとのこと.
患者さんを診ながら考えるに・・・

山は10km以上,平気で走れるのに(トレイルラン,クロスカントリーなどのほうが明らかにきついと思います),なぜ平地で膝痛が出るのか.足場の悪いトレイルランと異なり,接地面が一定のロードランニングでは常に同じ部位に負担がかかっているので.フォームがあっていなければ,すぐにランナー膝を起こすのだろうと思います.平地でのランニングを続けるには正しいランニングフォームで走ることが大事であることを改めて感じました.

今週末のマリンマラソンがんばってください.

雑誌ランニング・スタイル Vol.16に掲載されました.

「痛み」にスポットを当てた,第2特集「ランナーの六大痛みを解消!」の監修をお手伝いさせていただきました.

 ランニングを始めると誰もが経験する下肢の痛みについて,各部位のイラストを交えて解説.わかりやすい内容になっています.

 ランニング・スタイルは初中級者を対象としたMOOKスタイルの雑誌(隔月刊)で,趣味の雑誌が得意なエイ出版社から発刊されています.

 今月の表紙はホノルルマラソン初挑戦で4時間半を切るタイムで完走した安田美佐子さん.コンテンツの情報量も多く,読みごたえがあります.バックナンバーも大手書店には並んでいます.

[ランニング・スタイル][ランニング]

仕事はじめ 髄膜炎|肩こり 髄膜炎

稲毛整形外科は1/5より通常診療を行っております.
初日は1週間分の初診患者さんが来院され,重症で紹介状の必要な方も多く,長時間お待たせして申し訳ありませんでした.
正月中に頚部痛,肩こりがひどく,風邪も引いてないのに高熱が出てきたものの,月曜日まで我慢していた患者さん.救急車を乱用する方もおられますが,ほとんどの方はこんな感じだと思います.

腱反射も異常で,脳炎,脳脊髄膜炎の疑いで,公立病院の神経内科の先生に連絡.先方も夕方6時まで外来を抜けられそうもないとのこと,無理を承知で何とかお願いして引き受けていただきました.お忙しい所ご迷惑かけてすみませんでした.よろしくお願いいたします.

他にも手術したほうがよさそうな複雑骨折やらで,近隣病院の先生方に紹介させていただきました.
勤務医の負担を減らすため,開業医は24時間営業しろ,などの意見もあり,もっともだとも思うのですが(私も40才まで勤務医でしたから,そう思っていました),弱小医院では職員もままならず,今年も診療時間どおりやっていく予定です.

近隣病院の先生方には本当にお世話になりっぱなしです.何か地域病院のお手伝いができればいいなと常々思っています.