腰椎椎間板ヘルニアの自然経過|稲毛整形外科

腰椎椎間板ヘルニアの自然経過について

腰椎椎間板ヘルニアとは、腰の部分の背骨の間にあるクッションの役割をする椎間板が、加齢や負担などの原因で変性し、一部が飛び出して神経を圧迫する病気です。この病気は、腰痛や下肢の痛みやしびれなどの神経症状を引き起こしますが、多くの場合は自然に治癒する可能性があります。

腰椎椎間板ヘルニアになると学業や仕事にも影響を与え、痛みがひどいときは休まなくてはならなくなり、この先どうなるのか心配なかたも多いと思うので、腰椎椎間板ヘルニアの経過について記載してみます。もちろん、個人差がありますが、一般的には以下のような段階に分けられます。

– 急性期:発症から数日から数週間の期間で、症状が最も強く出ます。この期間は、安静にすることや消炎鎮痛剤などの薬物治療が必要です。また、冷却パッドや湿布などで局所的に冷やすことも効果的です。
– 亜急性期:急性期が落ち着いてから数週間から数ヶ月の期間で、症状が徐々に改善していきます。この期間は、適度な運動やリハビリテーションが必要です。また、温めることやマッサージなどで血行を促進することも効果的です。
– 慢性期:亜急性期が終わってから数ヶ月から数年の期間で、症状が安定していきます。この期間は、日常生活に支障がない程度に運動やリハビリテーションを継続することが必要です。また、姿勢や体重管理などで再発を防ぐことも重要です。

腰椎椎間板ヘルニアの自然経過には2通りあり、痛いほうの穿破型のほうが早く回復します。

腰椎椎間板ヘルニアの自然経過は、以下のように分類されます。

  • 髄核が椎間板と神経の間にある後縦じん帯を突き破っている場合(穿破型)
  • 髄核が後縦じん帯を突き破っていない場合(非穿破型)

穿破型の場合は、免疫細胞が反応して飛び出した髄核を吸収するため、ヘルニアが自然に消えることが多くあります。この場合は、発症から6か月前後で自然治癒するとされています。非穿破型の場合は、免疫細胞が反応しにくいため、ヘルニアが自然に消失しにくいと考えられています。この場合は、発症から1年以上かかることもあります。

腰椎椎間板ヘルニアが自然治癒へ向かっているかどうかは、以下のような方法で判断できます。

  • 神経ブロック注射やMRI検査などでヘルニアの大きさや位置を確認する
  • 痛みやしびれなどの神経症状の改善度を評価する
  • 足の感覚や筋力などの神経機能の回復度をチェックする

腰椎椎間板ヘルニアの経過は、個人差がありますが、約80%以上の人は保存的治療で改善すると言われています。しかし、保存的治療に反応しない場合や神経障害が進行する場合は、手術治療が必要になる場合もあります。そのため、定期的に医師に診てもらい、適切な治療法を選択することが大切です。