日本では公的保険が充実しているので医療保険に入ることは無駄である

日本では公的保険が充実しているので医療保険に入ることは無駄であるという意見がありますが、本当にそうでしょうか?公的保険と医療保険の違いやメリット・デメリットについて、専門家の見解を紹介します。

公的保険とは、国民全員の加入を義務とし、「療養のための必要な医療給付を公平に行うことを基礎としている」制度です。74歳までは原則、職業などによって加入保険が分けられ、75歳以降はすべての人が後期高齢者医療制度に加入します 。

公的保険のメリットは、どこでも同じ診療報酬が適用されるため、自由に医療機関を選べることや、窓口負担が一定割合で抑えられることです。また、高額療養費制度や出産育児一時金などの給付も受けられます。

一方、公的保険のデメリットは、窓口負担が高くなる傾向にあることや、特定の病気や治療法に対応していない場合があることです。例えば、先進医療や自由診療は公的保険の対象外であり、全額自己負担となります。また、入院時の食費や光熱水費なども自己負担となります。

医療保険とは、民間の保険会社が提供する任意加入の保険で、「医療費だけでなく、日常生活に必要な経済的支援を行うことを目的としている」制度です。医療保険には、入院給付金型や定期給付金型など様々な種類があります。

医療保険のメリットは、公的保険ではカバーされない医療費や生活費を補填できることや、自分のニーズに合わせてプランを選べることです。例えば、先進医療や自由診療に対応したプランや、重大疾患やガンに特化したプランなどがあります 。

一方、医療保険のデメリットは、加入条件や支払条件に制限がある場合があることや、保険料が高くなる場合があることです。例えば、既往症や年齢などによって加入できない場合や減額される場合があります 。また、保障内容や契約期間によって保険料が変動する場合もあります 。