剣道をされている方によく見られる踵の痛み.裸足で固い,冷たい床を蹴るので必然的に踵を痛めるものと考えがちですが,足底腱膜炎,踵骨痛は踏み込み足ではなく,蹴りだしの足に多く見られます.
これは着地時に痛めるのではなく,その独特な剣道の動きにあります.
剣道は間合い(自分と相手の距離)をとるために,常に後ろ足で自分の重心位置と間合いを感知し,前後の細かい動きを制御しており,アキレス腱と足底腱膜,踵骨に過大な負荷がかかっています.
下腿三頭筋や後脛骨筋,足底筋が弱いと間合いを取ることもままならず,相手に打たれやすい上に,アキレス腱炎や足底腱膜炎を起こしてしまいます.
足底腱膜炎の治療は,超音波による,組織修復を図るとともに,不安定板やエアークッションなどで,筋力と足くびの位置感覚の強化を図ります