足関節離断性骨軟骨炎

離断性骨軟骨炎

離断性骨軟骨炎治療6ヶ月目のMRI

足関節を捻挫後数カ月しても奥のほうの痛みが取れない場合,離断性骨軟骨炎を考えます.初期のX線写真では見逃されることが多く,MRIが有用です.

離断性骨軟骨炎の原因と病態

離断性骨軟骨炎は関節の軟骨がはがれそうになるスポーツ障害で,足関節のほか,膝関節や肘関節にも多く見られます.初期はレントゲンではわからず,見逃されることの多い疾患で,MRIによる正確な診断,広がりの把握が必要です.
 足関節離断性骨軟骨炎は距骨の軟骨損傷により足関節痛をきたす疾患で,MRIによる正確な診断,広がりの把握が必要です.放置すると,軟骨が骨からはがれ,遊離体(関節ねずみ;ねずみのように関節内を動き回る)となり,激痛を生じたり,関節の間に挟まって,ロッキングを起こしたりします.

離断性骨軟骨炎の診断と治療

腫脹,熱感,発赤の有無
疼痛の種類 a)安静時痛 b)静的立位 c)動的荷重時痛(歩行)のチェック
MRI検査により,診断は簡単.症状により,テーピング,免荷を指示します.
関節鏡による内視鏡手術を必要とする場合もあります.

離断性骨軟骨炎の保存療法

 筋力評価に加え,ストレステストで,不安定性,足関節の損傷程度を評価.大腿・下腿後面の筋肉のストレッチ・不安定板を使ったバランス訓練,足底筋筋力強化,PNF等に加え消炎鎮痛処置を行います.

離断性骨軟骨炎の手術療法

 初期では内視鏡ではがれそうになっている軟骨片を吸収性のピンで固定する,骨接合術や,軽度であればドリリング(穴を開けて血流による自然修復が期待される)が行われます.
 はがれてしまうと,軟骨を取り除くだけの軟骨片摘出術や骨軟骨移植,骨釘移植など,はがれた部分に軟骨を移植しなくてはなりません.鼻を高くする耳介軟骨移植と異なり,体重がかかる部分なので,スポーツ復帰は半年以上待たなくてはなりません.