膝内側半月板損傷

膝内側半月板損傷

膝内側半月板損傷

 膝内側半月板は膝を内側に捻った際に損傷されることが多く,軽症例でも一日歩くと痛みが出るなど,スポーツだけでなく,日常生活にも支障をきたします.MRI検査で半月板の損傷形態を確認し,治療方法を決定します.

膝内側半月板損傷の症状

 膝を捻ってから引っかかる.
 一日歩いたり運動したりすると痛みが出る.
 膝を曲げると痛む.
 曲がったまま伸びない(ロッキング).
 膝内側半月板損傷の症状は運動時痛と可動域制限が主症状ですが,軽症例では動き始めのちょっとした痛みや安静時の違和感だけのものもあります.

膝内側半月板損傷の原因と病態

 膝内側半月板は膝を内側に捻った際に損傷されますが,スポーツにおける繰り返しかかるストレスで徐々に断裂する場合もあります.また,外傷を受けていなくても,日常生活における正座や階段の下りで痛めたり,O脚,肥満などが原因である場合も少なくありません.
 膝関節においては,丸い大腿骨と平らな脛骨の接触面はごく一部分に限られています.半月板が介在することで,接触面積は飛躍的に増大させて,荷重分散機能を果たしています.膝関節に加わる荷重のうち50~70%が半月板を介して伝達されていると言われてます.
 さらに,内側:外側比は6:4と,内側半月板にかかる荷重が大きく,外側半月板に比べ,損傷されやすく,損傷したときの機能障害も多いといえます.
 内側半月板が損傷した膝では,その荷重分散機能が損なわれるため,特に中高年では数年から数十年後に高率に変形性膝関節症に移行することが知られています.

膝内側半月板損傷の診断と治療

 問診による膝痛の出方,触診による膝の内側の痛み,圧痛があり,McMurrayテストなどの徒手検査で膝内側半月板損傷の診断は可能です.レントゲン検査では半月板は写りませんが,関節の隙間の距離から軟骨損傷や変形性関節症の有無,O脚の程度を判断します.
 確定診断はMRI検査により行います.MRIでは,半月板損傷の形態と損傷程度がわかるので,治療方法の選択に非常に有用です.
 内側半月板損傷の治療は痛みが軽度で,日常生活に支障がなければ,将来にわたって症状を出さないものもあるので,まず保存療法を行います.特に辺縁部での半月板損傷では,自然治癒が期待できるので日常生活上の注意事項の指導とリハビリテーション(大腿四頭筋やハムストリングスのストレッチや筋力強化訓練)で経過を見ます.
 内側半月板損傷で手術となるのは,放射状断裂で痛みの強いものやロッキングを繰り返す場合,自然治癒することが少ないので手術を勧めます,半月板の手術は膝関節鏡による内視鏡手術で,鏡視下半月板部分切除術や半月板縫合術を行います.

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