リウマチの早期診断は,同様の関節炎症状を呈する,全身性エリテマトーデス,混合性結合組織病,ベーチェット病,乾癬性関節炎,強直性脊椎炎などの病気を除外しなくてはなりません.

朝の手指のこわばり|関節リウマチ

変形性指関節症は第一関節に変形をきたしますがリウマチとは異なります

関節リウマチ

 朝手指がこわばる場合は関節リウマチが疑われます.リウマチは進行すると手指の関節が変形してきます.変形性指関節症(写真)も第一関節に変形(へーバーデン結節)をきたしますが,リウマチとは異なります.

関節リウマチの診断

関節リウマチの診断法として,アメリカリウマチ学会の診断基準が,一般的に使われています.

  • アメリカリウマチ学会の診断基準(ARA,1987)
  1. 朝のこわばり(一時間以上持続する)
  2. 多関節炎(少なくとも3部位以上の関節の腫れ)
  3. 手の関節の腫れ
  4. 対称性の関節の腫れ
  5. リウマチ結節
  6. リウマトイド因子(リウマチ因子)陽性
  7. レントゲン検査で典型的な関節所見
以上7項目のうち4項目以上を満たせば関節リウマチと診断する

 リウマチの早期診断は,同様の関節炎症状を呈する,全身性エリテマトーデス,混合性結合組織病,ベーチェット病,乾癬性関節炎,強直性脊椎炎などの病気を除外しなくてはなりません.

関節リウマチの新診断基準(ACR/EULAR,2009)

 2009年の米国リウマチ学会(ACR 2009)で発表された22年ぶりの関節リウマチの新たな分類基準は,関節病変数,血清学的因子など4群12項目の一覧表から該当する項目のスコアを合計し,6点以上なら関節リウマチと診断するシンプルなものになりました.欧州リウマチ学会も共同で検証作業を進めており,2年後の関節リウマチ発症を旧基準より高い精度で予測可能とされています.

【関節病変】
(1) 中・大関節に1つ以上の腫脹または疼痛関節あり 0点
(2) 中・大関節に2~10個の腫脹または疼痛関節あり1点
(3) 小関節に1~3個の腫脹または疼痛関節あり2点
(4) 小関節に4~10個の腫脹または疼痛関節あり3点
(5) 少なくとも1つ以上の小関節領域に10個を超える腫脹または疼痛関節あり5点
【血清学的因子】
(1) RF、ACPAともに陰性0点
(2) RF、ACPAの少なくとも1つが陽性で低力価
2点
(3) RF、ACPAの少なくとも1つが陽性で高力価3点
【滑膜炎持続期間】
(1) <6週0点
(2) ≧6週1点
【炎症マーカー】
(1) CRP、ESRともに正常0点
(2) CRP、ESRのいずれかが異常1点
上記のスコアの合計が6点以上である症例は「RA確定例 (definite RA)」と診断