反復性肩関節脱臼

肩関節不安定症(ルーズショルダー)・反復性肩関節脱臼

肩関節不安定症(ルーズショルダー) レントゲン画像

 肩関節不安定症(ルーズショルダー)・反復性肩関節脱臼は脱臼しなければ,痛みはないものの,スポーツには障害となります.脱臼傾向の強い患者さんは手術療法が選択されることもあり,専門医の診察が必要です.

反復性肩関節脱臼の症状

 反復性肩関節脱臼は外力により肩が脱臼する外傷性脱臼と異なり,一定の肢位で肩が外れてしまうスポーツ障害です.肩関節不安定症(ルーズショルダー)は脱臼の既応はないものの,その名のとおり肩の関節がゆるい状態で,痛みや投球障害をもたらします.

反復性肩関節脱臼の原因と病態

 肩関節が十分な機能を発揮するためには肩関節包,腱板,滑液包,三角筋などの軟部組織の協調運動が必要です.したがって肩関節包,腱板,滑液包,三角筋により構成される肩関節の滑走機構のいずれに障害が発生しても肩機能には障害が発生します.
 反復性肩関節脱臼は, 生まれつき関節のゆるい若い女性に多く認められますが,男性でも,初回肩関節脱臼後の治療が不適切であれば,再発傾向が強くなることがあります.
 肩関節不安定症(ルーズショルダー)は野球選手,特に肩を酷使する投手に多く見られます.靭帯や関節包が一旦ある程度まで伸びてしまうと,自然に元の長さに戻ることはなく,有効な治療法が少ないのが現状です.

反復性肩関節脱臼の診断と治療

 反復性肩関節脱臼は脱臼の既応と理学所見(apprehension test)から診断は容易です.レントゲンなどで診断します.
肩関節不安定症(ルーズショルダー)は上図のレントゲン写真に示すように,肩峰と上腕骨骨頭の間が異常に開いている場合は診断が容易ですが,理学所見だけで判断する場合も少なくありません.