肩関節腱板炎・インピンジメント症候群

肩関節腱板炎・インピンジメント症候群

MRI像 肩関節腱板炎・インピンジメント症候群

 水泳肩,テニス肩,野球肩の原因に肩関節腱板炎が多くを占め,肩インピンジメント症候群などともよばれています.肩峰下滑液包炎も腱板に隣接する部位の炎症で,原因については同様と考えられます.

肩関節腱板炎の症状

 手が後ろに回らなくなる,いわゆる四十肩,五十肩と診断され,長い間治らない患者さんの中に,肩関節腱板炎が見逃されていることがあります.肩が上がらない,ある角度で痛みがある等,自然軽快しにくく,MRI検査が有用です.

肩関節腱板炎の原因と病態

 腕を頭より高く上げる動作や背中からまわす動作を繰り返すと,上腕骨の上端(腱板がついている部分)が肩関節の反対側の骨(肩甲骨)とすれ合い(インピンジメント症候群),炎症を起こします.
スポーツ選手では,激しい動きに肩を安定化させるインナーマッスルの機能が低下していると,発生します. 加齢により肩甲骨の動きが悪くなることも一因です./p>

肩関節腱板炎の診断と治療

 肩関節腱板炎診断にはMRI検査が非常に有用です.
 腕を肩よりも高く上げた状態で肩峰を抑えると痛みが走り,肩腱板炎と診断されます.
 肩関節腱板炎の治療はゴムチューブによるカフエクササイズを行い,インナーマッスルを鍛え,肩の腱板のバランスを回復させます.

肩関節のチューブトレーニング カフエクササイズ

 腱板(cuff)の筋機能を再教育・改善することを主目的とし,肩関節疾患において一般的な訓練となっています. 訓練方法は,徒手やチューブによる軽い抵抗,もしくは無抵抗にて外旋や肩甲骨面上の外転などを行い,,腱板の筋活動を向上させます.強すぎる抵抗は大胸筋や三角筋(Outer muscle)に力が入ってしまい,軽い抵抗に反応する腱板(Inner muscle)の働きを阻害してしまうので十分注意する必要です.