肩関節周囲炎

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)

肩関節周囲炎四十肩,五十肩とは,中高年の肩の痛みの総称で,肩関節周囲炎と呼ばれ,原因の特定できないものの総称です.腱板断裂や関節唇損傷などが見逃され,症状が長引いている場合があります.

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)の症状

40歳代以後によく発生し,腕が後ろに回りにくくなり,肩関節の痛みを伴います.四十肩,五十肩は肩関節周囲炎と呼ばれ,多くの病態の総称で,四十肩・五十肩のなかに,肩腱板断裂や肩関節唇損傷が隠れている可能性もあります.

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)の原因と病態

肩関節が十分な機能を発揮するためには肩関節包,腱板,滑液包,三角筋などの軟部組織の協調運動が必要です.したがって肩関節包,腱板,滑液包,三角筋により構成される肩関節の滑走機構のいずれに障害が発生しても肩機能には障害が発生します.放置すると肩の関節を包んでいる関節包が硬くなり(肩関節拘縮),自然寛解に数カ月を要します.
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の原因はさまざまですが,誘因なく,徐々に肩が上がらなくなり,障害の原因を特定できないものをひとまとめにして肩関節周囲炎と呼んでいます.テニス,ゴルフのスイングなどの最中に痛みが生じ,それ以降,肩を動かすたびに痛む方は,腱板損傷,腱板炎が疑われます.

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)の診断と治療

腕が上がらない,肩が上がらない,手が後ろに回らない等,肩関節拘縮の症状から診断します.肩関節周囲炎は他の病気が隠れていないか,徒手検査などで他疾患を否定しておくことが,早期治癒,治癒率の向上につながります.
肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)の治療は運動療法によるリハビリテーションが基本となります.肩関節拘縮の強い末期の方にはブロック注射や関節内注射で痛みをとりながら肩関節を動かしていきます.腱板損傷や関節唇損傷があるといつまでも治らなかったり,何度も肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)を経験することになります.