母趾種子骨障害|足の親指の付け根の痛み

足の親指の付け根の痛みといえば外反母趾と痛風が有名ですが,母趾の付け根の足裏側の痛みをおこす種子骨障害(分裂種子骨)も頻繁に目にします.

種子骨障害 足の親指の裏側には通常納豆の粒ほどの大きさの2つの種子骨があります.種子骨は親指を足底側に曲げる屈筋腱に付着して,歩行時の衝撃に耐え,腱が擦り切れるのを防止していますが,繰り返す牽引により,種子骨そのものが割れて,痛みを起こします.(分裂種子骨,右黄矢印部分が分離部)

鎮痛剤やテーピングで痛みは治まりますが,いったん分裂種子骨となると,痛みは再発しやすく,原因を特定し,痛みを出さないようにすることが大切です.

 しかし原因はさまざま.薄いソールのシューズを履いているために起こす陸上短距離選手が代表例で,剣道,ダンスなどでも種子骨障害が見られます.

ひと夏ビーチサンダルで過ごした青年もいれば,就活で慣れないヒールを履いて歩き回った女子学生も分裂種子骨でした.デスクワークで椅子に座るとき常に膝を引っ込めてつま先を立てているOLも,爪先立ちが原因と考えられ,日常生活のアドバイスも多岐にわたります.

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後脛骨筋機能不全症|アキレス腱炎の原因

20120823 座った姿勢で足首をぴんと伸ばしてふくらはぎの筋肉(腓腹筋)を触ってみると,アキレス腱ともども腓腹筋は緩んでいることがわかります.

 体重をかけるとそれなりに収縮しますが,ふくらはぎの筋肉は足くびで地面を蹴る動作にはそれほど関与していません.

足くびを伸ばす動作,すなわち地面を蹴るのはアキレス腱や腓腹筋ではなく,足首周囲の後脛骨筋が大切な役割を果たします.

後脛骨筋腱機能不全症があると,腓腹筋やアキレス腱が後脛骨筋の代わりを果たそう(代償動作)とがんばるのですが,文頭で確認したとおり,足くびを伸ばそうとしても有効に働かず,アキレス腱炎やアキレス腱周囲炎,腓腹筋の肉離れを起こす原因 となると考えられます.

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足底腱膜炎|朝日新聞に掲載されました

今日の朝日新聞夕刊”体とこころの通信簿”に足底腱
20120312膜炎を中心とした足裏の痛みの取材記事が掲載されました。

 私の苦心作のチェックシート ”あなたの足の裏の痛みはどのタイプ?”を含め、ぜひご一読ください。

DR(2012-03-15 15:23)

朝日新聞デジタル:足の裏の痛み 腱の小さな断裂、中高年に多い – 体とこころの通信簿 – アピタル(医療・健康)

距骨下関節不安定症|ランニング中のオーバープロネーション

 足くびの捻挫の後遺症として距骨下関節不安定症なるものがありますが,これは距骨と踵骨をつないでいる距踵靭帯がのびて骨同士のつながりがゆるくなってしまったことにより起こります.

 でこぼこの道を歩くと痛くなる場合,足関節だけでなく足関節のもう一つ下にある距骨下関節の障害も考える必要があります.

着地時に踵が内側に大きく倒れこむオーバープロネーションのランナーは捻挫していなくともこの部位がやられている場合があります(黄矢印).

直接的にはテーピングで押さえ込むのですが根治療法ではなく,リハビリによりアキレス腱や前後脛骨筋,屈筋支帯周辺の筋緊張をとることで劇的に改善することがあります.

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アキレス腱が切れる瞬間

ロッテ3─2オリックス(26日・QVCマリン)

オリックス39歳のベテラン北川選手がこの日の試合中に左アキレス腱断裂で途中交代.

一塁ベースを蹴った瞬間,「どーんっとなって、背骨に電流が走った。その瞬間『切れたな』と思った」

アキレス腱が切れる瞬間は,踵を蹴られた!ボールが当たった!感じといいます.

ストレッチング不足が原因と考えられますが,ストレッチを行っていたにもかかわらず断裂する場合もあり,一般的にアキレス腱断裂の基盤には腱の肥厚(変性)が存在すると考えられています.

アキレス腱断裂の患者さんは,断裂する前からアキレス腱に張りを感じていた方も多く,北側選手の場合も自主トレ中に発症したアキレス腱炎により,アキレス腱の弾力が減少していたと考えられます.

アキレス腱断裂は保存療法も行われますが,アスリートの場合は,筋力低下や再断裂の少ない手術療法が選択されます.しかし,手術しても保存療法に比べて4-6週間早くランニングが可能となりますが,スポーツ復帰にはどんなに早くても半年以上かかります.