腰椎椎間板ヘルニアが消えた!

腰椎椎間板ヘルニアのなかでも,脱出型ヘルニアは半年から1年で吸収されます.

ヘルニアが消えるかどうかは腰椎のMRI検査である程度判断できます.

腰椎椎間板ヘルニアのMRI

脱出型ヘルニア 脱出型ヘルニア
脱出型ヘルニア 脱出型ヘルニア
発症時             1年後
左図は1年前,腰椎椎間板ヘルニア発症時の腰椎MRI画像です.
1ヶ月間激痛が続きましたが,一旦症状は軽快.8ヶ月して再度,軽い腰痛が再発しました.
2ヶ月ほどリハビリを行ってみましたが,軽快しないため,MRIを再度とってみました.
初診時に見られた,大きなヘルニア(黄矢印)は見事に吸収されていました.
椎間板の色が上位腰椎に比べ,黒くなっているのは,水分が抜けて,弾力がなくなっている状態で,ある程度ダメージを受けると自然回復はしませんが,ストレッチやインナーマッスルを鍛え,負担をかけないようにすれば,腰痛は防げます.
1年前の悪夢のような腰痛は出ないはずです.(すべての椎間板ヘルニアが消えるわけではありません.)

ぎっくり腰|BSJAPAN「日経モーニングプラス」

ぎっくり腰本日も先週に引き続き BSJAPAN「日経モーニングプラス」の健康情報Goodayというコーナーで「ギックリ腰」についてお話しさせていただきました.

番組名:BSJAPAN「日経モーニングプラス」月〜金 毎朝6時39分〜7時50分
○放送時間は7時30分頃から約9分です、
※※BSJAPANはテレビ東京が持つBSチャンネルです.(BS7)

腰椎分離症|骨癒合=治癒

20150410
14才の中学生

1月に腰椎分離症の診断で硬性corsetを作成して運動禁止すること3か月.先週撮ったレントゲンが下の写真.

 

 

 

 

 

 

20150411

誰が見てもとはいかないものの,分離部がついてきたように見えます.

通常はMRIやCTで確認するのですが,臨床所見からも骨癒合=治癒の状態と考えられ,レントゲンでもはっきり確認できたことで患者さん以上に私のほうがうれしかったかもしれません.(笑)

 

ネイマール|腰椎横突起骨折

ネイマール|腰椎骨折

サッカーワールドカップもベスト4が出揃い、開催国で優勝候補のブラジルも順当に勝ち進んできました。そのブラジル代表のエース、ネイマール選手が4日行われたコロンビアとの準々決勝で相手ディフェンダーのスニガ選手の背後からの膝蹴りを受けて腰椎を骨折。

背中から落ちて腰の痛みが続く場合は腰椎横突起骨折をまず疑いますが、胸でトラップして背中をそらせた時に背後から膝蹴りされ,腰椎に過屈曲方向の力がかかっていれば腰椎椎体骨折(チャンス骨折)を起こしていた可能性も十分ありました。当初、ネイマールが腰椎骨折で全治1カ月との情報だけでしたが、腰椎椎体骨折では全治2カ月は必須なので、腰の怪我で全治1カ月なら軽傷の部類に入ります。

内田篤人も2008年に飛び蹴りされて第3腰椎右横突起を骨折しており、サッカーに限らず、コンタクトスポーツでは比較的多く見られる骨折ですが、動作時の腰痛だけですむことも多く、受診するまで骨折していると思わず、プレーしている患者さんがほとんどです。

腰椎横突起はその名の通り、太い腰の骨の横にちょこっとついている鉛筆の太さぐらいの長さ2cmぐらいの突起状の骨で、肋骨が退化したものと言われています。腰のインナーマッスルがこの部位に付着していますが、交通事故などの高エネルギー外傷でなければ、大きくずれることはなく、受傷直後は出血と腫れによる痛みが続きますが、痛みのない範囲で日常生活は許可し、通常は4週間前後からスポーツを許可します。

ネイマールのケースでも痛みのコントロールができれば比較的早期に復帰可能なのではと思います。

腰椎分離症|2週間以上続く腰痛

腰椎分離症

 前回,小学校高学年で発症した腰椎分離症はコルセットの着用と運動禁止で骨癒合率90%と記しました.
 いわゆる治癒とみなされる状態になるので,小学生や中学生でごく初期の分離症と診断できる場合は強くこの治療(安静療法)を勧めています.
 しかし,中高生になると骨癒合率は徐々に低下し,進行期になると60%,終末期では骨癒合率はほぼ0%とレントゲン上の治癒は望めなくなってきます.
 他部位の骨折や疲労骨折は100%の骨癒合が目標なので,ギプス固定や手術など方法は違いますが,治療法は確立しており,患者さんには骨がつかない可能性や手術の危険性を説明することがインフォームドコンセントですが,腰椎分離症の場合は違います.
 患者さんとその家族には治療方針について,運動禁止とコルセットの常時着用4-6か月で骨癒合が見込める可能性が何パーセントあるかを説明して治療法を選択してもらいます.
 たとえば中学2年生の腰椎分離症(進行期)でこのぐらいレントゲンではっきりしていると完全に骨がつく可能性は60%ですが,運動禁止してコルセット作りましょうか?
と聞くと,ほとんどの患者さんは迷います.6月ですとほとんどのスポーツ種目で夏の大会に向けた予選が始まるころで,よほど痛がっていなければスポーツ継続を希望します.これがシーズンオフになると治療を希望するケースが増えてきます.
 大事な中学3年間のうちの半年を治療に費やすのですから骨癒合率90%であれば強く勧められるのですが,60%ですから,これは仕方のないことかもしれません.このような悲劇を防ぐためには超早期に分離症を診断して骨癒合率90%のうちに治療を始め,やはり完全治癒をめざしたいと思っています.
 分離症をおこすかどうかは問診,触診でわかります.医師の経験によるところも大きいと思いますが,これは分離症になりそうだというケースでは1-2週間の運動禁止だけでなおる場合も少なくないと思います(放置していれば分離症になっているかどうかはわかりませんが,)
 2週間以上続く腰痛があれば,スポーツ整形外科を早めに受診していただければと思います.早期にMRIで診断できれば安静期間も短くてすむはずです.