ランニングスタイル10月号 原稿修正中

ランニングスタイル10月号は膝関節外のランニング障害について.ヒザはもっともランニング障害を起こしやすい部位で,関節外と関節内の2部に分けて掲載予定.

10月号はヒザのランニング障害についての第一回.膝関節周辺のランニング障害,ランナー膝(腸脛靭帯炎)・ジャンパー膝(膝蓋靱帯炎)・鵞足炎を取り上げる予定です.

同じ靱帯炎ですが,起こる仕組み(発症機序)は三者三様.

大腿骨と擦れて炎症を起こす腸脛靭帯炎,膝蓋骨と脛骨の間で引っ張られて靭帯そのものが炎症を起こす膝蓋靱帯炎,靭帯が骨から引き抜かれて靭帯付着部が痛みを起こす鵞足炎.

今日は当直!といっても,泊り込みで次号ランニングスタイル20号の原稿を修正中.なかなか筆が進まないのでブログで気分転換です.

ネタばらしてしまいましたが,ランニングスタイル20号は9月初旬発刊予定.ランナー,アスリートに限らず,痛みを抱える方々の役に立つ記事を書いていこうと思います.是非,書店でご覧ください.

足ゆびの骨折|骨折とわかれば痛みも我慢できる

足趾基節骨骨折 足の指(足趾)は結構,テーブルの脚や段差にぶつけるもの.
内出血していたら,なにかが切れたか,壊れた証拠.
 意外に,放置しがちですが,趾のつけ根まで紫色になっていたら,ひびが入っていると考えたほうが,無難です.
 足趾が横に曲がったままで,戻してもまた曲がってしまう場合は,脱臼や骨折の可能性大です.
 レントゲンを撮るメリットは,適切な固定期間,固定方法(テーピングでいいのか,厳重に副木をしなければならないのか)がわかることに加え,骨折しているとわかっていれば我慢できる痛みになることです.

ギラン・バレー症候群

 ギラン・バレー症候群は運動神経が障害され、両手足に力が入らなくなる難病.約3分の2の患者が,発病前に風邪や下痢の症状があり,ウイルスや細菌感染が引き金となり,免疫反応で自分の神経細胞を殺してしまう自己免疫性疾患と考えられています.

 私が研修医時代に経験した患者さんは,扁桃腺炎のあと,徐々に手足に力が入らなくなり,入院.徐々に麻痺は進行し,最後は呼吸筋まで麻痺し,人工呼吸器を1ヶ月着用したものの,無事歩いて退院されました.

 当時は神経内科の医師がいなかったため,主治医として治療していましたが,本当に回復するのか,はらはらしながら経過をみていた事を思い出します.現在は神経内科医も増え,開業されている先生に気軽にコンサルトさせていただいております.