足底腱膜炎|足の痛み 剣道は間合い

剣道をされている方によく見られる踵の痛み.裸足で固い,冷たい床を蹴るので必然的に踵を痛めるものと考えがちですが,足底腱膜炎,踵骨痛は踏み込み足ではなく,蹴りだしの足に多く見られます.

これは着地時に痛めるのではなく,その独特な剣道の動きにあります.
剣道は間合い(自分と相手の距離)をとるために,常に後ろ足で自分の重心位置と間合いを感知し,前後の細かい動きを制御しており,アキレス腱と足底腱膜,踵骨に過大な負荷がかかっています.

下腿三頭筋や後脛骨筋,足底筋が弱いと間合いを取ることもままならず,相手に打たれやすい上に,アキレス腱炎や足底腱膜炎を起こしてしまいます.
足底腱膜炎の治療は,超音波による,組織修復を図るとともに,不安定板やエアークッションなどで,筋力と足くびの位置感覚の強化を図ります

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悪性リンパ腫だった|たかが肉離れ,されど…

太ももの肉離れと診断された大学生.3ヶ月間,毎週欠かさず他治療院に通院.よくなるどころか,だんだん痛みが強くなるので当院受診.初診時,肉離れの診断に明らかに違和感を感じ,MRIを撮影してみた.

案の定,左図MRの膝正面像にて,左側(黄矢印)の筋肉が,右側の筋肉に比べ白っぽく,むくんでいた.

MRI 膝正面像 悪性リンパ腫 MRI 膝側面像 悪性リンパ腫

医療事務|GW終了 レセプトが…

今日から平常業務に戻りました.といっても連休中も暦どおりなので連休の合間も通常診療です.
クリニックの仕事は,診療時間中だけではありません.診療報酬請求するために,先月分のレセプトを毎月10日までに作成.国保,社保別にまとめて請求しなくてはいけません.(正月と5月は平日が少ないので大変!)

役場に出すレセプトは,並べ方も指定されているし,総括表も作らなければいけない,もちろん誤請求などあってはいけない.稲毛整形外科程度の小さなクリニックでも最低4晩は夜中まで残業しなくては終わらない量.

今日は木曜日.本当は毎週木曜定休の職員が2人自発的に出勤してくれていた.(感謝!) 連休明けの外来診療やレセプトを手伝ってくれ,午前予約診療は,混乱なく終了.午後も遅くまでレセプト残業していてくれた.

医療事務の仕事の宿命(毎月始めに診療時間外でレセプト作成)とはいえ.安易な動機で医療事務の仕事は続かない,大変な仕事です.今日も事務の皆さんありがとうございました!

バイオハザード

 新型インフルエンザA(H1N1)ウイルスは,国立感染症研究所の病原体等安全管理規定によりバイオハザードレベル3(人に感染すると重篤な疾患を起こすが、他の個体への伝播の可能性は低いもの)に分類されている.

 ヒト-ヒト感染が容易に起こるように突然変異し,エボラ出血熱や天然痘と同じレベル4まではいかなくとも,バイオハザードレベルは3.5(規定には中間はないが)と警戒ラインに達している.

 ウイルスは,細菌と同じものと思っている方も多いと思うが,そもそも,ウイルスは生物ではなく,単体では増殖することはない,ただのたんぱく質である.ただ,核酸(遺伝物質であるDNAまたはRNA)と転写酵素(RNAウイルスは逆転写酵素)を構造に持っており,ヒトやトリ,ブタ等の細胞内に入ることで,自己増殖することができる.

 ウイルスの起源については,諸説紛々としているが,ウイルスが進化して生命が誕生したという生命起源説.細胞個々の役割分担を果たしている統合体としての生物から,勝手に活動を始めた分離独立説もある.後者であれば,ウイルスというものは,全く自己中心的な存在(よく言えば柔軟的,血液型ではB型)といえるが,これぞ種を維持するための生命の根源といえる.

 バイオハザードというと,映画やゲームを思い浮かべてしまうが,今まさに,現実の世界で,パンデミック直前.用心するに越したことはない.今回は毒性の低いブタ由来の新型インフルエンザということだが,トリ新型インフルエンザによるバイオハザードが現実とならないことを願いたい.