頚椎脊柱管狭窄症による頚椎症性脊髄症|セカンドオピニオン 頚椎手術

 頚椎症性脊髄症の初発症状は手指のしびれ64%,歩行障害16%といわれており,必ずしも頚部痛や肩こりが伴うものではない.

先日来院された患者さんは1ヶ月前からの足のふらつきで発症.すでに千葉の病院で正確な診断を受け,手術を勧められている.

 この患者さんは気がついていなかったが,頚椎症性脊髄症による膀胱直腸障害(頻尿,便秘)や下肢腱反射亢進もみられ,高度な機能障害例や進行例には早期の手術療法が勧められています.まだ早いかなと思うぐらいの方が手術成績はいいのです,

 たいした症状でもないのに,いきなり手術といわれ,戸惑う気持ちも十分わかります.最初の先生が信じられないのではなく,おそらく自分の病気が信じられないのだと思います.もう一件,都内の有名病院を予約しているとの事,同じ事を言われたら,最初から経過を診られている主治医の先生を信頼して治療されるよう,勧めさせていただいた.

PS 頚や腰のヘルニアでも尿が出なくなったら,24時間以内(可及的早期)に,神経の圧迫を取り除く処置(除圧手術等)が必要です.