ギラン・バレー症候群

 ギラン・バレー症候群は運動神経が障害され、両手足に力が入らなくなる難病.約3分の2の患者が,発病前に風邪や下痢の症状があり,ウイルスや細菌感染が引き金となり,免疫反応で自分の神経細胞を殺してしまう自己免疫性疾患と考えられています.

 私が研修医時代に経験した患者さんは,扁桃腺炎のあと,徐々に手足に力が入らなくなり,入院.徐々に麻痺は進行し,最後は呼吸筋まで麻痺し,人工呼吸器を1ヶ月着用したものの,無事歩いて退院されました.

 当時は神経内科の医師がいなかったため,主治医として治療していましたが,本当に回復するのか,はらはらしながら経過をみていた事を思い出します.現在は神経内科医も増え,開業されている先生に気軽にコンサルトさせていただいております.